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2015年SEC journal論文賞

   2014年8月から2015年7月に掲載決定となった論文の中からSEC journal論文賞の受賞論文を選定し、2015年11月19日(木)にEmbedded Technology 2015内で開催したSEC journal論文賞授賞式にて、「SEC journal論文賞」を授与しました。

SEC journal論文賞の発表・授賞式

日時:2015年11月19日(木) 14:40~15:10
会場:パシフィコ横浜 アネックスホール 2階 F203(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)

対象論文

  2015年SEC journal論文賞は、以下の論文を対象に選定されました。

掲載号論文テーマ
40号 概念段階におけるハザード・脅威の識別手法PDF文書[890 KB]
40号 次世代ソフトウェア信頼性評価技術の開発に向けてPDF文書[771 KB]
40号 UMLによる組込みソフトウェア設計の検証支援環境の開発PDF文書[842 KB]
41号 アーキテクチャ横断的要素に着目したトレーサビリティ確保によるアプリケーションライフサイクル高信頼性維持のためのアプローチPDF文書[841 KB]
42号 チェックリストを用いたコードレビューと判別モデルの組合せによるモジュールの不具合リスクのランク付けPDF文書[841 KB]
42号 組込みソフトウェア開発における設計関連メトリクスに基づく下流試験欠陥数の予測PDF文書[715 KB]


2015年SEC journal論文賞 受賞論文

  2015年SEC journal論文賞の受賞論文は以下の1編です。(所属などは投稿当時の情報です)

最優秀賞

  本年は該当論文なし

優秀賞

  本年は該当論文なし

SEC所長賞

  受賞論文:1編

論文テーマ 組込みソフトウェア開発における設計関連メトリクスに基づく下流試験欠陥数の予測
執筆者 角田 雅照
所属団体 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科/近畿大学 理工学部情報学科
共著者 1 門田 暁人(奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科/岡山大学 大学院自然科学研究科)
共著者 2 松本 健一(奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)
論文 掲載論文(SEC journal42号)の詳細・ダウンロードPDF文書[715 KB]

 所長賞には、「組込みソフトウェア開発における設計関連メトリクスに基づく下流試験欠陥数の予測(執筆者:角田 雅照氏 他2名)」が選ばれました。本論文では、組込みソフトウェア開発の設計工程から得られるメトリクスを用いて、テスト後半(結合テスト、総合テスト)における欠陥数の予測を試みています。モデルの説明変数としては、品質保証に関するメトリクスに加えて、各仕様書のドキュメント量に関するメトリクスも採用していて、高い予測精度となっています。これまで品質管理を支援することを目的として様々な方式が研究・提案されていますが、定量的にその効果を示しているものは多くありません。実プロジェクトのデータをもとにしたメトリック利用研究であり、産業界での有効性のエビデンスを示している点も評価されました。

2014年SEC journal論文賞

   2013年8月から2014年7月に掲載決定となった論文の中からSEC journal論文賞の受賞論文を選定し、2015年1月21日(水)に第12回クリティカルソフトウェアワークショップ (12thWOCS2) 内で開催したSEC journal論文賞授賞式にて、「SEC journal論文賞」を授与しました。

SEC journal論文賞の発表・授賞式

日時:2015年1月21日(水)15:40~16:55
会場:御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター (東京都千代田区神田駿河台4-6)

対象論文

  2014年SEC journal論文賞は、以下の論文を対象に選定されました。

掲載号論文テーマ
35号 ソフトウェアプロダクトラインのエンタープライズ・システムへの適用と評価PDF文書[1.11 MB]
36号 ピアレビュー有効時間比率計測によるピアレビュー会議の改善と品質改善の効果PDF文書[2.08 MB]
36号 ソフトウェア品質の第三者評価における探索的データ解析ツールの利用とその効果:OSSデータを対象とした検証実験PDF文書[1.79 MKB]
37号 要件定義プロセスと保守プロセスにおけるモデル検査技術の開発現場への適用PDF文書[983 KB]
38号 非機能要件に着目したRequest For Proposal (RFP) 評価 PDF文書[1.28 MB]
38号 UISSを活用したIT人材のキャリアパス設計PDF文書[1.12 MB]
39号 プラットフォーム依存種検索によるソースコードからのプラットフォーム依存部抽出手法PDF文書[1.94 MB]


2014年SEC journal論文賞 受賞論文

  2014年SEC journal論文賞の受賞論文は以下の3編です。(所属などは投稿当時の情報です)

最優秀賞

  本年は該当論文なし

優秀賞

  受賞論文:1編

論文テーマ ソフトウェアプロダクトラインのエンタープライズ・システムへの適用と評価
執筆者 中村 伸裕
所属団体 大阪大学/住友電気工業株式会社
共著者 1 谷本 收(住友電工情報システム株式会社)
共著者 2 楠本 真二(大阪大学)
論文 掲載論文(SEC journal35号)の詳細・ダウンロードPDF文書[1.11 MB]

  優秀賞に選ばれたのは、「ソフトウェアプロダクトラインのエンタープライズ・システムへの適用と評価(執筆者:中村伸裕氏 他2名)」です。ソフトウェアプロダクトラインは、ソフトウェアを共通性と可変性が事前に整理された再利用資産から開発する手法で、派生ソフトウェアを効率よく開発でき、組込みソフトウェア開発では多く適用されています。本論文では、この手法の適用が難しいと指摘されているエンタープライズ・システム開発への適用の試みを述べています。成果として、ソフトウェアを再利用可能な形のソフトウェア資産として部品化して開発することで、各アプリケーションで開発するソースコード量を削減し、プログラム開発のコスト削減を実現しました。しかもソフトウェア資産は10 年以上の期間にわたり全開発プロジェクトで再利用されており、組織全体での開発ソースコード量と、開発コストの減少に繋がったという点が評価されました。

SEC所長賞

  受賞論文:2編

論文テーマ ピアレビュー有効時間比率計測によるピアレビュー会議の改善と品質改善の効果
執筆者 久野 倫義
所属団体 三菱電機株式会社 設計システム技術センター
共著者 1 中島 毅(三菱電機株式会社 設計システム技術センター)
共著者 2 松下 誠(大阪大学 大学院情報科学研究科)
共著者 3 井上 克郎(大阪大学 大学院情報科学研究科)
論文 掲載論文(SEC journal36号)の詳細・ダウンロードPDF文書[2.08 MB]

  所長賞には、「ピアレビュー有効時間比率計測によるピアレビュー会議の改善と品質改善の効果(執筆者:久野倫義氏 他3名)」が選ばれました。ピアレビュー会議とは、ソフトウェア開発における各段階で、成果物を同僚やチームメンバーがレビューすることであり、品質向上のための重要な活動です。しかし、ピアレビュー会議を完了したソフトウェアにおいても欠陥が残存している場合も多いことから、本論文では、ピアレビュー会議測定ツールを用いてピアレビュー会議の課題を定量的に明確化し、ピアレビュー会議が欠陥抽出を中心とした活動になるように改善を行っています。独自の指標を導入して単位時間当たりの指摘件数を向上させ、そのことから、テスト段階へ流出する欠陥数が減少し、品質向上の成果に繋がった点が評価されました。また、そうした改善手法定着のため社内人材教育に展開している点が特に評価され、今回の受賞となりました。

論文テーマ プラットフォーム依存種検索によるソースコードからのプラットフォーム依存部抽出手法
執筆者 岡本 周之
所属団体 株式会社日立製作所 横浜研究所/大阪大学 大学院情報科学研究科
共著者 1 藤原 貴之(株式会社日立製作所 横浜研究所)
共著者 2 楠本 真二(大阪大学 大学院情報科学研究科)
共著者 3 岡野 浩三(大阪大学 大学院情報科学研究科)
論文 掲載論文(SEC journal39号)の詳細・ダウンロードPDF文書[1.94 MB]

  同じく所長賞として、「プラットフォーム依存種検索によるソースコードからのプラットフォーム依存部抽出手法(執筆者:岡本周之氏 他3名)」が選ばれました。組込みシステム開発においては、プラットフォーム変更に伴うソフトウェア移植作業の効率向上が求められています。本論文では、プラットフォーム間移植工数の削減を目的として、プラットフォーム依存種検索によるソースコードからの依存部抽出手法を提案しています。この手法に従って実際にプラットフォーム依存部抽出ツールを開発し、製品ソースコードの移植に適用した結果、依存部の検索・判定・修正工数および同判定工数が大幅に削減できるなど、手法の有効性が検証されています。実際に開発現場で必要とされているテーマに則し、その有効性を実証したという点が評価されました。

2013年SEC journal論文賞

  2013年に掲載された論文の中からSEC journal論文賞の受賞論文を決定し、2014年1月17日(金)に第11回クリティカルソフトウェアワークショップ (WOCS2)内にてSEC journal論文賞授賞式にて、「SEC journal論文賞」を授与しました。

プレスリリース文:平成25年SEC journal論文賞の受賞論文を発表

SEC journal論文賞の発表・授賞式

日時:2014年1月17日(金)16:00~17:15
会場:御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター

対象論文

  2013年SEC journal論文賞は、以下の論文を対象に選定されました。

掲載号論文テーマ
30号 ソフトウェア技術者「レベル3以上2倍化」の実現PDF文書[1.61 MB]
31号 事例紹介:OEMソフトウェア製品の検証プロセスPDF文書[1.2 MB]
32号 プロジェクトコミュニケーション管理プロセスの適用評価PDF文書[1.49 MB]
33号 Javaプログラムのアクセス修飾子過剰性分析ツールModiCheckerの機能拡張とその応用例PDF文書[1.15 MB]
34号 アプリケーション保守サービスの定量化手法PDF文書[1.83 MB]
34号 ITSS調査データから見るIT技術者のキャリア形成とスキルの関係PDF文書[1.84 MB]
34号 システム価値向上を目的としたScrumの試行・評価PDF文書[1.81 MB]
34号 若年技術者向けソフトウェア開発研修プログラムの開発と評価PDF文書[1.84 MB]


2013年SEC journal論文賞 受賞論文

  2013年SEC journal論文賞の受賞論文は以下の3編です。

最優秀賞
論文テーマ アプリケーション保守サービスの定量化手法
執筆者 酒井 大
所属団体 日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバルビジネスサービス
論文 掲載論文(SEC journal34号)の詳細・ダウンロードPDF文書[1.83 MB]

  2013年に投稿された論文には、ソフトウェアの開発手法を実際に適用し、その効果を実証したものや、他の手法との比較を行った内容が多く見られました。その中で、最優秀賞に選ばれた「アプリケーション保守サービスの定量化手法(執筆者:酒井 大 氏)」の論文は、作業の内容や質が多岐に渡るため今までコストや工数を見積もることが難しかった保守サービス量(*1)を独自の手法を用いて数値化し、これを可能にした点が評価されました。この手法は、アプリケーションの保守サービス量を定量化することで受発注者間の合意形成や、より効率的な保守サービスの実現に貢献が期待できます。 なお最優秀賞は過去3年間、対象者なしとの審査結果が続いており、4年ぶりの授与となりました。

(*1)アプリケーションの運営保守サービスにかかる作業量。

優秀賞
論文テーマ システム価値向上を目的としたScrumの試行・評価
執筆者 中村 伸裕
所属団体 住友電気工業株式会社 情報システム部
大阪大学大学院 情報科学研究科 コンピュータサイエンス専攻
共著者 1 服部 悦子(住友電工情報システム株式会社)
共著者 2 永田 菜生(住友電気工業株式会社)
共著者 3 楠本 真二(大阪大学)
論文 掲載論文(SEC journal34号)の詳細・ダウンロードPDF文書[1.81 MB]

  優秀賞は、ソフトウェア開発手法の一つである「アジャイル型開発」に着目し、Scrumと呼ばれるアジャイル手法を実際の開発に適用してその効果を実証した「システム価値向上を目的としたScrumの試行・評価(執筆者:中村 伸裕 氏 他3名)」に決定しました。本論文では、アジャイル型開発と、従来の開発手法であるウォーターフォール型開発を定量的に比較してその適用効果をまとめており、国内では実績の少ないアジャイル型開発の貴重な適用事例として、アジャイル型開発導入の参考として活用が期待できます。

SEC所長賞
論文テーマ 若年技術者向けソフトウェア開発研修プログラムの開発と評価
執筆者 大森 久美子
所属団体 NTT サービスイノベーション総合研究所 ソフトウェアイノベーションセンタ
論文 掲載論文(SEC journal34号)の詳細・ダウンロードPDF文書[1.84 MB]

  所長賞は、独自に実施、改良を重ねた研修プログラムによって、若手開発者の育成を目指した「若年技術者向けソフトウェア開発研修プログラムの開発と評価(執筆者:大森 久美子 氏)」の論文に決定しました。将来を担う若手開発者の育成は重要な課題の一つであり、様々な状況に柔軟に対応できる人材が求められています。本論文では、知識詰め込み型ではなく受講者の気づきや自主性を重んじた内容にすることで、受講者が自ら考えて対応する力を身につけられるよう工夫されている点、および研修内容が著書として出版され、大学等の他機関で利用されている点に評価が集まりました。本論文は、将来のソフトウェア開発力の向上への貢献が期待できます。