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ソフトウェア高信頼化

『「つながる世界の開発指針」実証実験報告書~異常の早期発見・波及防止技術の一例~』を公開

2016年5月11日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター

概要

 IPA/SECでは、今後到来するIoT時代を踏まえ、安全・安心が確保された信頼できる製品を開発するための開発指針「つながる世界の開発指針」を策定し2016年3月に発行しています。開発指針では、想定外のつながりによって事故やインシデントなどが引き起こされるリスクを未然に防ぐことを主眼に、指針毎にポイント、解説、対策に利用できる技術の例(対策例)について記載しています。今回策定した開発指針の対策例のうち、まだ確立しておらずあまり普及していない技術の一部の実現性や有効性について実証するために、IPA、一般社団法人日本ロボット工業会 ORiN協議会、一般財団法人機械振興協会の3者共同により、ORiN(*1)上で実証実験を実施しましたので、その報告書を公開します。

 IPA/SECでは「つながる世界の開発指針」と本報告書が、今後IoT製品・機器を開発する企業にとって参考となることを期待しています。

3者の役割分担

  • IPA:実証実験の仕様決定、評価と報告書作成
  • ORiN協議会:実証実験のためのORiNアプリケーション作成
  • 機械振興協会:実験環境の提供

実証実験報告書の内容

 実証実験は2015年12月から2016年3月まで、工場におけるセル生産システムを想定し以下の要領で実施しました。

  1. 障害の波及防止対策(製造ライン稼働時の異常検出と対策)
    工場内の装置に通常時と異なる動作が発生した場合を想定し、通常時の動作パターンと異常時の動作パターンの一致性を比較することで異常を検知し、速やかに装置を安全に停止するという波及防止の仕組みを実装し、その仕組みの有効性を検証・評価しました。
  2. 相互接続時の信用確認(製造ラインに装置を組み込む際の対策)
    既存の製造ラインに新規の装置を追加する場合を想定し、事前に登録した装置の信頼性を示す情報を基に、新規の装置の組込み可否を判断する仕組みを実装し、その仕組みの有効性を検証・評価しました。

実証実験報告書の構成

  1. 背景
  2. 実証実験の目的
  3. 実証実験の体制と役割
  4. 実験環境
  5. 障害の波及防止対策に関する実証実験
  6. 相互接続時の信用確認に関する実証実験
  7. おわりに 

脚注

(*1) ORiN(Open Resource interface for the Network):オラインと読む。ORiNは、ORiN協議会により制定された工場情報システムのための標準ミドルウェア仕様として、製造現場の各種装置に対して、メーカーや製品の違いを超えて統一的なアクセス手段を提供するソフトウェア。現在「ORiN2 SDK」として実用化されており、パソコンのアプリケーションから、異なるメーカーのロボット、工作機械などの制御装置の情報に共通化された方法でアクセスできるため、ソフトウェア開発の工数削減やソフトウェアの再利用性、保守性の向上が期待されている。

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注:当ページのコンテンツはPDF形式での提供となっております。