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ソフトウェア高信頼化

「情報システム運用時の定量的信頼性向上方法に関する調査報告書」を公開

2015年4月16日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター

概要

  現代の社会では情報技術を使って統合されたITシステムは様々な用途で使われ、国民生活や社会経済活動を支えるインフラとして無くてはならない存在になっています。
  このように社会インフラを支えているITシステムの信頼性向上のためには、構築時だけではなく運用時の取組みもますます重要になっています。
  システム構築時については以前より定量的管理の手法などがまとめられ、それにより効果を上げている事例の実績も多くありますが、運用時についてはこれまで十分整理されていませんでした。
  そのため、IPA/SECでは、主として定量的なアプローチによる運用時の信頼性向上方法(使用指標、指標測定データに基づく対策手法、予兆などの観測項目、観測データの分析手法など)に対する取組みの現状を明らかにし、その課題を見出すことを目的として調査を実施し、その結果を「情報システム運用時の定量的信頼性向上方法に関する調査報告書」として取りまとめ、公開しました。

調査報告書の内容

  本調査報告書では、運用に関わる指標、プロセス、ツールなどについて定量的管理の視点から、文献や公開情報の収集及び各産業分野の企業などへのヒアリングを通じて調査を行い、その結果を次の項目について取りまとめています。

  • 現在のITシステムを取り巻く環境やシステムの特徴
  • 運用プロセスとして標準的に参照されている国際規格
  • 運用時の定量的指標として提案されたり実際に使われたりしている指標の事例と考察
  • 運用時のプロセス管理や障害予知に関するツール及び研究事例
  • 運用に関する技術とツールの現状及び動向
  • 運用のプロセスや指標に関する実態及び運用時の信頼性に関わる知見や問題点
  • 運用時の信頼性向上の観点での現状分析及び今後の動向と課題
  • 公的機関などにおける今後の取組み課題の提案
  • ITシステムのライフサイクルにおける運用の位置付けと運用時の信頼性向上に関する方向性

調査結果

  調査の結果、下記の現状や課題が明らかとなりました。

多くの組織において
  • ITシステムの運用ではなくサービスの運用としての視点を持っている
  • ITILを参考にして独自に運用プロセスを作成している
  • KPIを設定して運用管理を行っているが、SLAとKPIの関連付けは課題
  • 統合監視ツールを活用しているが、障害予兆検知は今後の課題
  • 運用の人材育成やスキルの評価については問題意識を持っている

  IPA/SECでは、本調査により明らかとなったこれらの現状や課題を受け、ITシステムに対する認識の浸透と、システム運用時における取組みの見直し・改善につながる事を期待すると共に、今後もITシステムにおける課題の解決に向けて取り組んでいきます。

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