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ソフトウェア高信頼化

重要インフラを支える製品・制御システム 高信頼化のための行動指針を公開

2016年6月7日更新
2015年3月30日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター

概要

  交通機関や電気・水道の制御などの重要インフラを支える製品・制御システムにおいて求められる信頼性を発揮するためにシステムのライフサイクルを通じて遵守すべき事項を取りまとめ、経営層及び開発責任者、品質責任者に向けた行動指針として公開しました。

背景

  今や我々の社会経済活動は、ソフトウェアを含むITサービスや製品・制御システムによって成り立っているといっても過言ではありません。このため、ひとたびこうしたサービスやシステムに障害が発生すると、その影響は経済的な損失にとどまらず、極めて深刻なものとなります。一方、実際の現場では、障害の発生時にはそれぞれに叡智を結集して対策や再発防止策につなげてきたところがありますが、これまではそうした叡智やノウハウを企業や業界をまたがって幅広く共有化していく取り組みは残念ながら行われていませんでした。

  そこで、IPA/SECでは、2013年度から、社会経済活動に重要な影響を与える重要インフラシステムを中心として、実際に起こった障害事例を対象に、業界や分野を越えて様々な見地から分析を行い、企業の枠を越えて再発防止につなげるための教訓としてとりまとめる活動を行ってきました。こうした活動を通じて、製品・制御システムが本来備えるべき信頼性や、信頼性向上のためには何に気をつけるべきかといった考慮点が明確となり、企業等からはその公開を望む声も寄せられたため、本指針を作成しました。

特徴

  本指針は、製品・制御システムの企画・設計・開発・保守・運用のライフサイクルとその各フェーズにおいて、提供者及び事業者が当該製品・システム信頼性向上のために順守すべき指針についてとりまとめました。
  主な特徴は以下の通りです。

  • 重要インフラ等の製品・制御システムの開発企業の有識者・専門家と組込み系ソフトウェア工学の学識者による「製品・制御システム高信頼化部会」にて検討・整理。
  • ITサービスと異なる製品・制御システムに特有の状況に鑑みた技術的及び事業的特性に配慮。
  • 経営層及び開発責任者、品質責任者が取り組むべきエンジニアリング・コンピテンシーを記述。

効果

  本指針が製品・制御システムに関わる関係者の方々に積極的に活用され、信頼性に関わるコンピテンシーの維持向上が図られ、社会経済活動全体の信頼性向上、ひいては安心・安全な社会生活の実現に資することを期待します。

展開

  今後は、本指針に示された考え方にのっとり、得られた教訓を未然防止につなげていくための活動を行うとともに、各企業が自ら高信頼なものづくりを継続的に取り組んでいくための教材作成や教育の普及に向けた取り組みを推進していく予定です。

事例・教訓の共有と利用の仕組み

ダウンロード

更新履歴

2016年6月7日 「ダウンロード時のアンケート実施のお知らせ」を掲載しました。