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IPAについて

「共通フレーム2007 第2版」の発行

2009年9月30日
独立行政法人 情報処理推進機構
ソフトウェア・エンジニアリング・センター

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)ソフトウェア・エンジニアリング・センターは、ソフトウェア開発プロジェクトの成否を分ける企画・要件定義段階の作業項目をさらに整理した「共通フレーム2007」の第2版を、2009年10月1日に発行します。

 「共通フレーム2007」とは、ソフトウェア、システム、サービスへの従事者が、言葉の意味(範囲)の解釈の違いによるトラブルを予防する(誤解を招かぬようにする)ため“同じ言葉を話す“ことができるよう共通の枠組みを提供し、ソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄にいたるまでのライフサイクルを通して必要な作業内容を包括的に規定したものです。これまでの「共通フレーム2007」に対するコメントや要望を、今回の改版に反映しました。

 2007年10月に刊行した「共通フレーム2007」は、情報サービス産業界の中で活用・参照されつつあります。また「情報システムの信頼性向上に関するガイドライン(経済産業省2006年6月)」に基づく「情報システム・モデル取引・契約書 (経済産業省2007年4月)」や「情報システム・モデル取引・契約書(パッケージ、SaaS/ASP 活用、保守・運用)<追補版>(同2008年4月)」では、「共通フレーム2007」で規定している企画、要件定義、開発、運用及び保守の段階で、どのように契約を取り交わすか等が示されています。

 なお、「共通フレーム2007」で取り決めた「契約の変更管理プロセス」が、2008年3月に発行されたISO/IEC 12207:2008に採用されました。これは、国際規格をベースにIPAソフトウェア・エンジニアリング・センターのプロセス共有化ワーキンググループに参集した企業で修整・作成した「共通フレーム2007」が、国際規格への改訂・強化に貢献できるほどの内容であることを意味しています。

   

【第2版における主な改訂内容と説明】

(1) 企画プロセス及び要件定義プロセスの整備
 ・アクティビティ又はタスク間の記述内容の粒度のばらつき、タスク同士の結び付きを見直し・
  強化
 ・「ニーズ」と「要求」「要件」の概念整理と用語の見直し
(2) プロセス同士の参照関係 (呼出し関係) の見直し
(3) 第3部の作業項目及びガイダンスの強化
 ・作業項目の追加、修正 (付2-2 において第1版からの名称変更箇所を明示)
 ・共通フレーム2007からみた原理原則17ヶ条の位置付けを明示して、第3部のガイダンスに、
  それぞれの規格条文に関連する原理原則を記載
(4) 見積り、契約関係の情報付加
 ・多段階見積り方式の推奨の明確化
 ・契約の視点から参考になる文献の追加
(5) プロセスの呼出し方とその関係の明確化 (第4部、第5部)
 ・主プロセスから支援プロセス、組織プロセスの呼出し方とその関係
 ・主プロセスから主プロセスの呼出し方とその関係
(6) 補足説明集の再構成と内容強化
 ・国際規格改訂への対応 (12207/15288:2008年版、最新の保守規格、ISO 9001) 等
(7) 脱字・誤字や参照先の誤り等の訂正

 ソフトウェア開発プロジェクトの成否を分ける企画・要件定義段階をさらに分かりやすく、これらの作業項目の流れや前後関係を再度整理しました。また、ガイダンスの記述内容も含めて用語を統一するとともに既存の解説文を読み易くし、新たに解説文を追加するなどの強化を行いました。その一環としてニーズと要求・要件の概念整理も行っています。さらに、SEC BOOKS「経営者が参画する要求品質の確保 (第2版)」で提唱している超上流(企画、要件定義プロセス)のみならず、開発、運用、保守プロセスの規格内容を整備するとともに、「共同レビューを実施する」旨のタスクの追加など支援プロセス群や組織プロセス群の見直しも行いました。これまでの適用実施例を見ると、主たるプロセス群と支援プロセス群との有効な組み立て方が出来ていないことが判明しましたので、この点も踏まえて事例を挙げ、具体的な組み立て方などの適用方法を明示するようにしました。
 国際規格の完全翻訳である JIS との関係では、「共通フレーム2007」第1版の作成の際には、JIS X 0160:2007 (JIS X 0160:1996の追補) の JIS原案に基づいていましたが、第2版では、正式に発行された JIS X 0160:2007 に基づき見直しを行っています。また、用語については、JISを尊重しつつも、分かりやすさ等の観点から、共通フレームとしての用語 (例:"領域"→"ドメイン") に置き換えて表示する等の工夫を行っています。

SEC BOOKS「共通フレーム2007 第2版」は、広く一般への普及を目的に店頭販売を行います。
B5変 336頁
定価2500円(本体2381円+税)
出版社:オーム社
ISBN : 978-4-274-50247-7


詳細・お問い合わせ

  • 本件に関するお問い合わせ先
    IPA ソフトウェア・エンジニアリング・センター 長谷部/倉持
    Tel:03-5978-7543 Fax:03-5978-7517 E-mail:メールアドレス

  • 報道関係に関するお問い合わせ先
    IPA 戦略企画部広報グループ 横山/大海
    Tel:03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:メールアドレス
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