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IPAについて

組込みスキル標準「ETSS」の公開について

2008年10月31日
独立行政法人 情報処理推進機構
ソフトウェア・エンジニアリング・センター

 独立行政法人 情報処理推進機構(略称:IPA、理事長:西垣 浩司)は、「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)」の公開に伴い、組込みスキル標準(ETSS)を改訂し、2008 年10 月31 日にIPA ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)のWeb サイト上で公開しました。
(URL: http://www.ipa.go.jp/sec/ETSS/download.html)

 IPAでは、共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)を2008年10月21日に公開しました。共通キャリア・スキルフレームワークは、2007年7月20日にとりまとめられた産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループの報告書「高度IT人材の育成をめざして(*1)」の中で構築を提言されており、本年7月にパブリックコメントを募集し、その意見を踏まえて取りまとめたものです。
 共通キャリア・スキルフレームワークは、わが国で今後必要とされる高度IT人材の人材像とその保有すべき能力を、果たすべき役割(貢献)の観点から整理した共通の育成・評価のための枠組であり、ITスキル標準(ITSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)、組込みスキル標準(ETSS)の各スキル標準の参照モデルとなるものです。また、各スキル標準と情報処理技術者試験との対応関係の明確化を図っています。

 組込みスキル標準(ETSS)は、わが国の産業競争力強化を目的に、組込みソフトウェアの開発力強化を実現するために策定したものであり、組込みソフトウェア分野の人材育成や人材活用を活性化させるため、保有スキルや求められるスキルを可視化するものです。

 SECでは、ETSSと共通キャリア・スキルフレームワークとの参照関係を考慮し、組込みソフトウェア開発力強化推進委員会 スキル標準領域 スキル・キャリア部会の審議を経て、ETSSを改訂・公開しました。

◆組込み業界にとっての共通キャリア・スキルフレームワークの意義

 共通キャリア・スキルフレームワークの策定は、ソフトウェア技術者の慢性的な不足を抱える組込み業界にとって、他分野のソフトウェア技術者の参入を加速できる枠組みとして高く評価できます。組込みシステムとエンタプライズシステムを融合した高度なシステム開発を担える技術者のスキル向上にも繋がり、わが国の国際競争力強化が期待できます。
 共通キャリア・スキルフレームワークの策定に合わせて開始する新制度の情報処理技術者試験では、広範囲の試験区分で組込み分野の出題がされることになり、組込み業界における情報処理技術者試験の活用範囲が広がります。

◆今回の改訂内容

 ETSSキャリア基準から、キャリアレベルのエントリ・ミドル・ハイの表現を削除し、キャリアレベル表現を共通キャリア・スキルフレームワークの7レベルに統一します。図1にイメージを示します。
 また、このレベル定義を参照しているETSS教育研修基準も修正します。
 共通キャリア・スキルフレームワークの知識体系は、組込みソフトウェア技術に関するものだけでなく、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系にわたる幅広いものとなっており、ETSSスキル基準のスキルカテゴリ(技術要素、開発技術、管理技術)で定義される技術分類・名称も、これに含まれます。共通キャリア・スキルフレームワークの知識体系は、情報技術に関する知識を俯瞰するには最適なものであり、各種活用が期待されます。
 今回改訂したドキュメントは以下のとおりです。

◆ETSSでのキャリアレベル判定の考え方

 共通キャリア・スキルフレームワークのキャリアレベル判定に準拠します。

1. レベル1~3については、各レベルに応じた情報処理技術者試験への合格を、当該レベルにおけるエントリ基準(*2)として各レベルで期待される必要な能力に到達しているものと見なすことができます。

2. レベル4については、情報処理技術者試験の結果のほか、業務履歴の確認と面接等も併用するなど経験の実績の確認を各スキル標準の評価基準によって判断します。

図1 スキル分布特性の7レベル表現化
図1 スキル分布特性の7レベル表現化
(クリックすると拡大します)

(*2) 当該レベルの領域に達したという基準である。

詳細・お問い合わせ

  • 本件に関するお問い合わせ先
    独立行政法人 情報処理推進機構
    ソフトウェア・エンジニアリング・センター 遠藤/室
    Tel:03-5978-7543 Fax:03-5978-7517 E-mail:メールアドレス

  • 報道関係に関するお問い合わせ先
    独立行政法人 情報処理推進機構
    戦略企画部広報グループ 横山/大海
    Tel:03-5978-7503 Fax:03-5978-7510 E-mail:メールアドレス
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