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~コンシューマデバイスの機能安全のための開発方法論(DAF for SSCD)が国際標準化団体のOMGにて公開~

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ソフトウェア高信頼化

IoT時代のシステム開発方法論が国際標準として公開
~コンシューマデバイスの機能安全のための開発方法論(DAF for SSCD)が国際標準化団体のOMGにて公開~

2016年3月28日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター

 IPA/SECでは、IoT時代に対応したコンシューマデバイスの機能安全のための開発方法論(DAF for SSCD(*1))(以下、本開発方法論)の国際標準化に向けて、2013年11月11日にOMG(*2)RFI(Request For Information)(※外部リンク)を共同(*3)で提案しました。
 この度、本開発方法論が2015年4月15日の規格決定(※外部リンク)を経て、2016年2月にOMGからの正式な国際規格として公開されました。

OMG公開ページhttp://www.omg.org/spec/DAF/1.0/(※外部リンク)

概要

 本規格は、OMGが2014年9月に公開した「Standards for Thing: OMG Standards in the Age of the Industrial Internet of Things」(※外部リンク)においてIoT(*4)時代のシステム開発の重要な規格の一つとして位置付けられており、コンシューマデバイスの開発方法論では世界初の国際規格です。

 「コンシューマデバイス」とは、自動車、サービスロボット、スマートハウス、スマート家電等、一般消費者が使用する、組み込みシステムにより高機能化された機器のことで、これからのIoT時代では多様な環境で、様々な利用者に使われることから、高い安全性・信頼性が求められます。さらに、自動車のように、危険時には安全のため停止するだけでなく、必要とされる場合には動き続けること(このような安全性や可用性等を総括して「ディペンダビリティ」と呼ぶ)も求められます。

 わが国のコンシューマデバイスメーカーでは、これまでも利用者や利用環境等の多様性に対応したディペンダブルな製品を、各工程の中で様々な状況を考慮して品質を作り込む、いわゆる「すり合わせ開発」によって実現してきました。しかし、従来の機能安全等に関する国際規格では、このような「ディペンダブルなコンシューマデバイスを実現するための開発方法論」には触れられていませんでした。
 本規格は、開発のライフサイクル全体を通してディペンダビリティを保証するための体系的な枠組みであり、機能安全等の国際規格との整合性を持つもので、前述の「すり合わせ開発」とも融和性の高いものです。

 IPA/SECは、本規格がコンシューマデバイス分野において広く活用され、ソフトウェアの信頼性向上に寄与する事を期待します。

関連情報

脚注

(*1)Dependability Assurance Framework for Safety-Sensitive Consumer Devices (DAF for SSCD)
(*2)Object Management Group(コンピュータ業界の非営利の標準化団体)
(*3)トヨタ自動車株式会社、富士通株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人電気通信大学等
(*4)IoT (Internet of Things:モノのインターネット)。様々な機器やシステムがインターネットを通じてつながり、互いに情報をやり取りする仕組みのこと。