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~組込み分野に特化したプロジェクトデータ集を刊行~

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ソフトウェア高信頼化

「組込みソフトウェア開発データ白書」の発行決定とデータ提供企業の募集開始
~組込み分野に特化したプロジェクトデータ集を刊行~

2014年7月29日公開
独立行政法人情報処理推進機構
技術本部 ソフトウェア高信頼化センター

概要

  IPA/SECでは、組込み分野におけるソフトウェア開発の品質・生産性向上を図ることを目的に、組込み分野におけるソフトウェア開発に関するプロジェクトデータを収集・分析してとりまとめた「組込みソフトウェア開発データ白書」(以下、本書)の発行を決定するとともに、プロジェクトデータ提供企業の募集を開始しました。

  本書は、各企業のソフトウェア開発に関するプロジェクトデータを収集し統計的に分析した結果を、各企業における開発プロジェクトのベンチマークとして使用できるようにすることを目的に作成しています。これにより、自社の開発プロジェクトの欠点や弱点を把握することが可能となり、定量データに基づく開発管理の推進につながることが期待できます。

募集の背景

  これまでIPA/SECは、公的機関としての中立的立場を活かし、エンタプライズ分野における様々な企業からプロジェクトデータを収集・分析した「ソフトウェア開発データ白書」を2004年より発行を続けてきました。
   一方、組込み分野においては、これまで一部の大規模な開発プロジェクトを除き、定量データに基づく開発管理を実施している企業は少ないものと考えられ、プロジェクトデータの収集が困難とされていました。
   しかし近年、組込み分野においても、定量データによる開発の基礎となる開発プロセスを導入している企業の割合が向上し(*1)、定量データに基づく開発管理を実施している企業も増加してきていると考えられることから、組込み分野においても、特定の企業や業種に偏ることなく、様々な企業のデータを収集・分析することが可能であると判断し、本書の作成開始に至りました。

  本書の作成にあたって、IPA/SECでは、組込み分野におけるソフトウェア開発企業7社から約100件のプロジェクトデータの提供を受け、試行的に分析を行いました。その結果、開発言語による生産性の違いなど、組込み分野特有の傾向を確認することができました。
   しかし、これらの分析結果を、より信頼性の高い実用的なものにするためには、500件以上のプロジェクトデータを収集・分析することが必要であることから、今回IPA/SECは、本書の発行のためにプロジェクトデータを提供いただける協力企業の募集を開始することとしました。

データ提供の仕組みと協力企業のメリット

   本書の発行に協力いただく企業は、個別にIPA/SECとNDA(機密保持契約)を締結したうえでプロジェクトデータを提供していただきます。(下図参照)また、協力企業のメリットは次の通りです。

  • 特別なデータの提供
    本書の収録データよりも、さらに詳細なデータを利用して分析を行うことができます。
    そのため、協力企業は、独自に詳細な分析やベンチマークを行うことが可能となります。
  • 本書の作成への関与
    IPA/SEC内に設けられた本書の仕組みや内容を検討するための委員会に参加することができ、 要望や意見を提出することで、本書の作成に関わることができます。

図.「組込みソフトウェア開発データ白書」発行と活用の流れ

本件に関する問い合わせ先

  プロジェクトデータ提供のお申し出、およびその他の本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスから受け付けております。
       IPA 技術本部 ソフトウェア高信頼化センター 三原/松田
       E-mail: 電話番号: 03-5978-7543までお問い合わせください。

脚注

(*1)2008年版組込みソフトウェア産業実態調査」および「2012年度ソフトウェア産業の実態把握に関する調査」によると、組込みソフトウェア開発における開発管理のガイドラインである「組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド」の導入率が、2008年には1.4%ほどであったが、2012年には約30%となっている。