OSS(Open Source Software)は、ITシステムの基盤としてすでに広く利用され、その信頼性や継続性はますます重要な課題になっています。ソフトウェア自体の信頼性は当然ながら、長期に運用するにあたり、メンテナンスの容易さや法的問題の有無、開発コミュニティのサポート体制などについて、さまざまな軸による評価が必要となります。
IPAでは、欧州委員会(EC)のプロジェクトによって始められた
QualiPSo(Quality Platform for Open Source Software)ネットワークに参加し、国際的な協力体制のもと、OSSの信頼性を評価するためのツールを整備しています。
ツールには、OSS製品の品質を定量的に評価するためのオープンソースソフトウェア信頼性モデルMOSST(Model for OSS trustworthiness)と、開発プロセスの信頼性を評価するためのオープンソースソフトウェア成熟度モデルOMM(OpenSource Maturity Model)があります。
MOSSTは、ソースコードに対してさまざまな静的解析を行います。ソースコードの複雑性やテストのカバレッジ計測等のツールを活用し、結果を視覚化するためのユーザーインターフェイスを提供します。MOSSTには以下のツールが含まれます。
| ツール名 | 概要 |
|---|---|
| Spago4Q | 評価結果視覚化ツール |
| quality-platform | 評価ツールWEBインターフェイス |
| Kalibro | C++コードメトリックス計測ツール |
| StatCVS/StartSVN | レポジトリ統計計測ツール |
| Macxim | Javaコードメトリックス計測ツール |
| Jabuti | テストカバレッジ計測ツール |
OMMは、開発プロセスの信頼性を評価するためのさまざまな検査項目を列挙し、開発者やインテグレータがOSSプロジェクトを評価するために使用することのできるモデルです。既存のOSSプロジェクトや利用者への数多くの調査結果をもとに、企業で利用されるCMMI(Capability Maturity Model Integration)というプロセスの成熟度評価手法を参考に開発され、OSSに特有の評価要素を網羅しています。OMMのチェックリストの例を以下に示します。
OSSの信頼性を評価するためのツールの1つである「MOSST」で計測される指標の内容を説明した資料です。ツールの計測結果を利用する方に役立ちます。
OSS評価ツール「MOSST」を利用したい方向けのセットアップ方法と操作方法のマニュアルです。OSS開発者やシステム提供者の方で、OSSの客観的、定量的な評価をする方向けのツールです。