これまでの未踏事業【未踏通信】第3号バックナンバー

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【未踏通信】第3号バックナンバー

最終更新日:2013年10月11日
IT人材育成本部
イノベーション人材センター
未踏人材グループ

【未踏通信】第3号 (2013.10.11)

皆さま、こんにちは、未踏通信編集局です。未踏通信 第3号をお送りします。この未踏通信は、未踏OBからの技術関連のコラム、未踏のイベント情報など、未踏事業に関連する情報をお知らせするメールニュースです。随時お送りしておりますので、ご愛読ください。

TECHNOLOGY EYE(未踏OBが見た最新技術動向のコラム)

「ヒューマノイドロボットとデザイン」

こんにちは。日本ヒューマノイドロボット研究会の吉崎です。
「人型ロボットのための演技指導ソフトV-Sido」が採択され、スーパークリエータの認定をいただきました。前回に引き続き、ロボット関係のコラムと、今回はIPA が行っている未踏交流会についてお知らせをさせていただきます。

コラムのタイトルは、「ヒューマノイドロボットとデザイン」です。ヒューマノイドロボットの分野では、ちょうどASIMO(アシモ)が登場したころを境に、研究用のロボットにもしっかりとデザインされた外装をつける例が増えてきました。

ヒューマノイドロボットの見た目として、皆さんが真っ先に思いつくのは、人間そっくりのアンドロイドでしょうか、それとも、ガンダムやパトレイバーなどのアニメ的なデザインでしょうか?このような見た目を意識したデザインは、ユーザに対して、ロボットを単なるメカではなく、1キャラクタとして強烈に印象付けることができます。人間そっくりなジェミノイド(大阪大学)や、ロボットアニメを意識してデザインされた大型ロボットクラタスなどは、その例の1つだといえます。

ロボットにデザインが重要な理由は見た目だけではありません。ロボットには多くの可動部やセンサ、配線があります。それらを矛盾なく筐体に収めることで配線を引っかけたり、ほこりが侵入することを防ぐことができます。防塵・防水性能を備えた産総研のHRP-3 などがその例だといえます。

さらに、ロボットのデザインにはインターフェイスデザインとしての側面もあります。たとえば、胸にLED をつけて故障個所があったら光って教えたり、ロボットの関節のうちユーザが触ってもよい箇所だけ外装の色を変えるなどの工夫により、ユーザがロボットとのコミュニケーションに迷わないようにすることも、デザインの仕事の一つです。コミュニケーションに特化されたVstone のRobovie R3 や、双椀作業ロボットNEXTAGE などは、実際に現場でユーザが使うときのことを意識してデザインされたロボットの例です。

ロボット、とりわけヒューマノイドロボットは非常に複雑な構造をしているため、見た目、機構、インターフェイスなど、すべてを意識してロボットをデザインするのは非常に難しい問題だといえます。

そこで、未踏交流会では、ジェミノイドを開発された石黒浩先生、HRPシリーズを開発された産総研の梶田先生、NEXTAGEやHRP-4のデザインをされた園山氏、そして吉崎をまじえたトークイベントを開催します。場所は秋葉原です。皆さん、ご期待ください。

EVENT INFORMATION(未踏事業に関連したイベントのご案内)

2013年11月13日(水)「未踏交流会」 拡大版 ロボット特集 開催!

来る11月13日 水曜日、産学連携を推進されているアキバテクノクラブ様※1との共催で、下記のとおり未踏交流会を開催いたします。ヒューマノイドロボットの研究団体である日本ヒューマノイドロボット研究会から講師をお招きしての「拡大版 ロボット特集 ~ロボットデザイン~」です。

毎回大好評をいただいている「未踏交流会」。今回はいつもと趣向を変え、今話題の「ロボット」にフォーカスを当てた特集を企画いたしました。現在のロボット界において研究・開発に活躍する4人のキーマン達を迎えての拡大版 ロボット特集イベントです。

冒頭の吉崎氏のコラムでも紹介されたように、特に「ヒューマノイドロボットとデザイン」をテーマにして、講演とパネルディスカッションを通して最新のロボット開発の世界をお届けいたします。

毎回新しい出会いと展開が生まれる未踏交流会。ぜひともふるってのご参加をお待ちしております。

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■「未踏交流会」拡大版 ロボット特集 ~ロボットデザイン~ 開催概要
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開催日時:2013年11月13日(水)(開場15時)
     講演&パネルディスカッション:15時30分~17時30分 
     懇親会(デモ展示&ライトニングトーク):18時00分~20時00分

開催場所:秋葉原ダイビル5F カンファレンスフロア5C
所 在 地:東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル5F
交通案内: www.akibahall.jp/data/access.html

定  員:50名
参 加 費:講演&パネルディスカッションは無料
     懇親会は1,000円(ドリンク・軽食代)
     (事前申込み制)


○テーマ:「ヒューマノイドロボットとデザイン」

15:30~16:50 (20分x4名)
○講演
 ・園山隆輔(T-D-F 代表)
 ・梶田秀治(独立行政法人産業技術総合研究所)
 ・吉崎 航(日本ヒューマノイドロボット研究会代表、アスラテック株式会社)
 ・石黒 浩(大阪大学大学院 教授/未踏PM)

16:50~17:30
○パネルディスカッション
 パネリスト:
  ・園山隆輔(T-D-F 代表)
  ・梶田秀治(独立行政法人産業技術総合研究所)
  ・吉崎 航(日本ヒューマノイドロボット研究会代表、アスラテック株式会社)
  ・石黒 浩(大阪大学大学院 教授/未踏PM)
 モデレータ:
  ・田口 潤(株式会社インプレスビジネスメディア 取締役)

18:00~20:00
○懇親会(デモ展示&ライトニングトーク)
 モデレータ:
 ・羽田卓生(日本ヒューマノイドロボット研究会、アスラテック株式会社)

 懇親会では、参加者による展示デモおよび 1分間ライトニングトークを予定して
 います。
 当日ご参加される皆さまは、ジャンルを問わず、ぜひ積極的にお申込みいただき、
 日頃の活動、アイディア、成果等をご披露ください。

 また、この場を利用されて、未踏クリエータと、一般参加の方々、そしてアキバ
 テクノクラブのメンバーの方々との交流により、コミュニティーの輪を広げる機会
 としていただければと思います。

▼プログラムの詳細は以下のページをご覧ください。
www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2013/event/kouryukai20131113.html
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■ 「未踏交流会」参加申込み方法
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参加ご希望の方は、下記URLの受付ページよりお申込みください。
(先着順で受付けし、満員の場合はお断りする場合もあります)

https://ipa-rcpt.ipa.go.jp/event_entry/index/22/
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■デモ展示&ライトニングトークの希望者申込み方法
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デモ展示およびライトニングトークを募集しています。
詳細は以下のページをご覧ください。

www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2013/event/kouryukai20131113.html
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※1 アキバテクノクラブ
「秋葉原ダイビル産学連携フロア」に入居する大学・企業等が構成メンバーとなり、
各メンバー間のコミュニティ形成を目的とする「相互交流の場の創出」や、メンバー
内外に向けた「活動内容等の情報発信」等の活動を行って「IT基盤型先端技術による
産業の創出と再生」に繋げることを目指しています。

▼アキバテクノクラブWebページ:
www.akiba-sangaku.jp/concept/index.html
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MITOH NOW

2013年度未踏事業の採択プロジェクト決定

2013年度の未踏事業の採択プロジェクトが決定しました。今回は全部で119件のプロジェクトの提案があり、プロジェクトマネージャー(以下「PM」という)による審査と未踏審査委員会での審議を経て、17件のプロジェクト(クリエータ数:22名)が採択されました。

今後は、10月から来年6月までの約9ヶ月間にわたって、PMの指導のもとでプロジェクトが進められ、クリエータのアイデアを磨き上げていくととともに、プロジェクトを通して技術力、人間力を高めていくことになります。また、プロジェクト終了後には、特に優れた成果を修めたクリエータを「スーパークリエータ」として認定する予定です。採択プロジェクトから生み出される成果に、是非ご注目ください。
なお、今回採択したプロジェクトのテーマおよびクリエータ名など詳細については、以下をご覧ください。

※採択プロジェクトの公表ページ
http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2013/20130920.html

MITOH TOPICS

2012年度未踏スーパークリエータ吉田成朗氏、2013年グッドデザイン賞を受賞

2012年度の未踏事業においてスーパークリエータに認定された吉田成朗氏 (東京大学大学院 学際情報学府)が、未踏事業で実施したプロジェクト「表情フィードバックを利用した感情喚起システムの開発」で開発したプロダクトが、2013年のグッドデザイン賞を受賞しました。

鏡 [扇情的な鏡] と称するこのプロダクトは、実際に自身の表情は変化していないものの、疑似的に表情が変化したように情報を提示することで、それを認知させ無自覚的に感情を喚起させる鏡のデザインです。具体的には、自分は普通の表情をしているのに、鏡の中の自分が笑っていたり、悲しんでいるように見せることによって、鏡の中の自分の影響を受けて自身の感情状態に影響を与えます。この鏡により、嬉しい・悲しいといった感情状態だけでなく、自身の身に着けている物の好き嫌いにまで影響を与えることができる、というものです。

※詳しくはグッドデザイン賞のページをご覧ください。
http://www.g-mark.org/award/describe/40439?token=vaWVIxA7FP

※参考:グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)とは
http://www.g-mark.org/about/a01.html

未踏通信編集局より

未踏通信第3号はいかがだったでしょうか。最近、さらに未踏のOBの活躍を見聞きする機会が増えてきました。活躍の場もテクノロジーだけでなく、デザインやアートなど幅広い分野に及んでいます。

お伝えしたように、11月開催の未踏交流会は、拡大版としてロボット特集を企画しました。初の試みですが、未踏交流会をさらに盛り上げて行くために、いろいろとトライしたいと考えています。今回は未踏のPMとOBのコラボレーションでもあり、盛り上がることを期待しています。

未踏事業では、今年度の採択プロジェクトも決定し、次へ向けての活動も始まっています。未踏通信ではこれからも未踏の活動をお伝えしていきます。皆さんのご意見、ご要望なども、ぜひお聞かせください。