これまでの未踏事業【未踏通信】第10号バックナンバー

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【未踏通信】第10号バックナンバー

最終更新日:2014年10月14日
IT人材育成本部
イノベーション人材センター
未踏人材グループ

【未踏通信】第10号 (2014.10.14)

皆さま、こんにちは、未踏通信編集局です。未踏通信 第10号をお送りします。
この未踏通信は、未踏OBからの技術関連コラム、未踏関連イベント情報、未踏関連の話題等、未踏事業に関わる情報をお知らせするメールニュースです。随時お送りしておりますのでご愛読ください。

EVENT INFORMATION (未踏関連イベントのご案内)

IPAの総合イベント「IPAグローバルシンポジウム2014」
10月22日(水)開催。未踏関連講演に乞うご期待!

来る10月22日(水)、IPA全体の総合イベント「IPAグローバルシンポジウム2014」が開催されます。
このイベントは、「豊かな社会を創るIT、豊かな社会を拡げるIT」をテーマとして、国内外の識者による講演・パネルディスカッションによって構成し、国際的な視点に立ったITの最新情報を発信することで、我が国全般のIT力向上に資することを目的としています。
未踏の所属部門の「IT人材育成セッション」では、藤井PM、久保渓氏(2008年度未踏クリエータ)と、アンドレ・リヒャア氏(欧州委員会(EC)本部 主席監督官)の各講演が行われますので、ぜひご参加ください。

■lPAグローバルシンポジウム2014開催概要
開催日時:2014年10月22日(水)10:45~18:00(10:15受付開始)
場所  :東京ミッドタウンホール
     http://www.tokyo-midtown.com/jp/
参加費 :無料(事前登録制)

■IT人材育成セッション(未踏事業関連セッション)
◇講演:アンドレ・リヒャア氏
   (欧州委員会(EC)本部 主席監督官)
時間:15:45~16:45/会場:ホールB
主題:21世紀におけるITスキル
    ~欧州におけるIT競争力、成長そして人材育成~
概要:「IT人材を質、量的にどうやって確保していくか」
この日欧共通の課題について、EUにおけるIT人材の状況と取組みをご紹介します。
人材育成担当者のみならず、グローバル市場における企業競争力強化を目指す経営者の方にもお薦めの内容です。

◇講演:藤井彰人氏/未踏PM
(KDDI株式会社 サービス企画本部 クラウドサービス企画開発部長)
時間:16:45~17:15/会場:ホールB
主題:日米ITビジネスとの違いから考える、今後のIT人材育成の課題と期待
    ~価値を生み出すIT人材の育成に向けて~
概要:日本におけるIT人材の継続可能な育成には、エンジニア個人の努力だけでは解決できない構造的な問題をかかえています。
日本の雇用形態や、システム構築を請け負うSI業界の課題、ユーザ企業のIT部門の課題、ウェブ系企業のグローバル化、そしてITにおける起業環境など、様々な課題が複雑に絡み合ってきます。本セッションでは日米IT企業での勤務、そして未踏PMとしての経験をもとに、日本におけるIT人材育成の課題を整理し今後必要となる施策を提案します。

◇講演:久保渓氏/2008年度未踏クリエータ
   (ウェブペイ株式会社 代表取締役)
時間:17:15~17:45/会場:ホールB
主題:未踏と起業
    シリコンバレーでクラウド事業を起業し、日本で決済事業を起業して学んだこと
概要:ウェブサイト向けのクレジットカード決済システム「WebPay」という、社会的にも責任の大きい事業をやっているからこそ、テクノロジーを通して社会に影響を与えるような事業に携わる醍醐味について。
また、日米で起業した経験を踏まえて、できる限り枠にとらわれることなく、技術者として能力を発揮できる場所を海外も含めて探す働き方についても、現実味を持った視点からお話したいと思います。

▼IT人材育成セッション
www.ipa.go.jp/about/event/globalsympo2014/lec.html#section10
▼グローバルシンポジウムの全体プログラム
www.ipa.go.jp/about/event/globalsympo2014/index.html
▼参加お申込み
www.ipa.go.jp/about/event/globalsympo2014/entry2.html

MITOH NOW(未踏事業の近況報告)

2013年度未踏スーパークリエータとして 9名を認定。
経済産業省による記者ブリーフィングで発表!

2013年度に採択した未踏クリエータ22人の中から、特に卓越した能力を持つと認められる成果を挙げた 9名が「未踏スーパークリエータ」として認定されました。
今回の発表にあたっては、9月22日(月)、未踏としては初めて、所管省庁である経済産業省による記者ブリーフィングが行われ、近年のIT人材育成への関心の高まりを反映して、テレビや新聞・雑誌など数多くの媒体の記者が出席しました。
この記者ブリーフィングでは、スーパークリエータ認定者の中からも、外骨格動作拡大型スーツ「スケルトニクス」の白久レイエス樹さん、身近な日常品を使ってタッチセンシティブな物を作れるツールキット「Stethos」の大野誠さんの二人が登壇し、開発者自ら説明とデモを行いました。
また、未踏事業14年の歴史で最年少(17歳5ヶ月)での認定者となった「実用的な質問応答システム」の小松弘佳さんや、KickStarterに自律型Quad Copter「phenox」を掲載して資金調達を行った此村領さん・三好賢聖さん、料理動画生成システム「SizzTass」の崎山翔平さんなど、話題性のある成果物が多かった今回の2013年度スーパークリエータの発表では、直後のテレビニュースや新聞記事など数多くのメディアで取り上げられ、大いに未踏をアピールすることができました。

■テレビ放映と新聞掲載
・テレビ東京「WBS」 9/22夜
www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_75337/
・フジテレビ「FNNスピーク」 9/24昼
www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00277266.html
・テレビ東京「 WBSとれたま」 9/26夜
www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/trend_tamago/post_75651/

この他、TBSの「TBSニュースバード」(9/23早朝)、「あさチャン!」(9/23早朝)、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」(9/22夕方)で放映されました。また、読売新聞の朝刊2面記事(9/23)掲載や、日刊工業新聞の社説(10/1)にも取り上げられました。
未踏事務局では、今後もこうした広報活動に更に力を入れ、未踏の凄さを訴求してゆく予定です。

▼2013年度未踏スーパークリエータのプレスリリース
www.ipa.go.jp/files/000041628.pdf
▼9名の実施プロジェクトの概要とPMによる評価
www.ipa.go.jp/files/000041629.pdf

EVENT REPORT (未踏関連イベント・リポート)

未踏出身者のさらなる成長に期待が高まる。
第20回未踏IT人材・育成事業修了式兼スーパークリエータ認定証授与式

9月24日、渋谷エクセルホテル東急で第20回未踏IT人材・育成事業修了式兼スーパークリエータ認定証授与式が開催されました。今年は従来の式典と異なり、まずクリエータ全員が参加する修了式が行われ、引き続きスーパークリエータの認定証授与式が行なわれました。

修了式に臨んだクリエータたちに向けて、夏野統括PMから「日本の生産性を上げるにはITしかない。皆さんがやっていることは、皆さんが思っている以上に大きな意味を持っている」と未踏人材に寄せる期待が語られ、竹内統括PMからは「変人奇人というが、皆さんには優れている人、好奇心の旺盛な人という意味が含まれる奇人であってほしい」と言う激励の言葉が贈られました。
その後、2013年度のスーパークリエータに認定された9名に対して、IPAの藤江理事長より認定証が授与されました。スーパークリエータの代表として挨拶した鈴木遼さんは「熱心に取り組む同期の姿が刺激になった」とプロジェクトを振り返りました。クリエータたちは閉会後もしばらく会場内にとどまり、記念撮影が行われたり、話が盛り上がったり、と厳しかったプロジェクト期間からの"卒業"の余韻を楽しんでいました。

※末尾のコンテンツ「MITOH VOICE」に、修了式を終えたあとの2名の女性クリエータからのコメントを紹介しております。

「新しい働き方」の話題で盛り上がる。
未踏交流会Vol.14を実施。

9月18日、アキバテクノクラブとの共催による未踏交流会Vol.14が開催されました。
今回の基調講演は、未踏OBで投稿型図鑑の事業を展開する株式会社ズカンドットコム取締役の直江憲一。講演の前半では直江さんが取り組む「zukan.com」の事業が紹介され、みんなで図鑑を作るプロセスを学校教育に持ち込むことで新たな教育スタイルの可能性が広がることが提案されました。後半には直江さんのゲストとして株式会社オモロキ代表の鎌田武俊さんが登場。社員を増やさずに、プロジェクトベースで目標を共有し、仕事の収益は等分に分け合うという同社の新しい働き方を紹介してくれました。

ショートプレゼンテーション&懇親会では、未踏OBでH2L株式会社代表取締役の岩崎健一郎さんから、自身が主催するプロトタイピング講座の最新情報と秋葉原に開設するプロトタイピングの愛好者のためのラウンジについて紹介があり、さらに基調講演のゲストとして登壇した鎌田さんが飛び入りでショートプレゼンにも参加。自身が市会議員を務める熱海市の新たな魅力について語るなど、会場が一体となって熱い議論が交わされました。

▼ズカンドットコム
zukan.com/
▼オモロキ
omoroki.com/
▼プロトタイピング協会
proto-typing.org/

日本ソフトウェア科学会のイベント「FTD2014」と
「IPA未踏」が名古屋でコラボ!

9月7日(日)、名古屋大学 東山キャンパスで行われた、日本ソフトウェア科学会 第31回大会におけるイベント「FTD2014」(Future Technology Design)で、「IPA未踏」がコラボレーションした「FTD 2014 ≒ FTD x WISS x 未踏」が開催されました。

第一部では未踏事業の紹介とともに、竹内統括PMと、元PMでもあり同学会の理事長である加藤和彦さんによる講演と対談が行われ、伝説の「粒餡vs漉餡」が再現されました。お二人の絶妙の掛け合いに、会場は大いに沸きあがりました。
第二部では元PMの高田広章さんと原田康徳さん、そして未踏クリエータの辻田眸さん、藤野真人さん、荒川淳平さん、寺澤洋子さん、此村領さんと三好賢聖さんの7組8名が、約10分ずつのショートプレゼンを行い、それぞれのユニークな取組みが紹介されました。
当日は、YouTubeを使ったライブ配信も行われ、会場に来られなかった方々も、たくさんの視聴をいただきました。映像は近日、一般の方々にも公開予定とのことです。ご興味のある方はぜひご覧ください。

▼「FTD2014」についての詳細はこちら(日本ソフトウェア科学会HP)
http://jssst2014.wordpress.com/events/ftd/

MITOH VOICE

2013年度未踏プロジェクトを修了して、紅二点の女性クリエータからのコメント


2013年度の未踏事業では、女性クリエータは原綾香さんと平田淳さんの二人組の1プロジェクトでした。藤井PMのもとで「就業ログと逆求人を融合した就職支援システムの開発」を行った9ヶ月間を振り返って、修了式を終えた現在のコメントをいただきましたのでご紹介します。

■原綾香さん
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未踏は非常に刺激的な9ヶ月間でした。
応募時の内容は、アルバイト等の勤怠管理を効率化すると同時に、その就業ログを採用活動に活かすというもの。この提案に対し藤井PMからは「人材採用のスタイルが今後どう変わっていくべきなのかをまず議論し、ターゲットユーザが100%利用するシステムに」とコメントを頂き、未踏がスタートしました。
しかし順調には行かず、アイディアを出し、それを実際に開発してみては、やっぱり違うという繰り返し。藤井PMをはじめ、他の同期や未踏OB・OGの方々、様々な企業の採用担当者から多くの意見を頂き、それらをもとにコクリエータの平田さんと議論。気が付けば人材採用のアイディアだけでGoogleドキュメント40ページを超えていました。
結局最終的な方針が定まったのが成果報告会の1ヶ月前。なんとか形にすることはできましたが、もっと早く方針を定め、より実装に時間を割けていれば、クオリティの高いものにできたのではないかと思っています。
この9ヶ月間を振り返ると、未踏で知り合った方々から受ける影響は大きいものでした。ここで学び得たことや感じた想いを忘れず、社会に価値を生み出せるよう日々精進していきたいと思います。貴重な成長の機会を与えてくださったことに感謝をしています。ありがとうございました。
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■平田淳さん
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先日、未踏事業の修了式に出席させて頂きました。
改めて9ヶ月間を振り返ってみると、まだまだ期間中にできることが他にもあったのではないかと思うことはたくさんあります。また、未踏を通して多くの優秀な仲間に出会えたことは、大学での環境とは別世界の経験でした。
未踏プロジェクトでは、大学生の就職活動での課題を解決することをテーマに取り組みましたが、未踏を通して解決できたことは、ほんの一部だと思っております。
7月からWantedlyというサービスを運営している会社に入社したので、未踏期間中には解決できなかった課題を、これからも解決したいと思っております。また、女性エンジニアとして、エンジニアになりたい女性のお手伝いをしていきたいと思っております。
未踏期間中お世話になった全ての方々に、この場借りて感謝の気持ちを伝えさせていただければと思います。これからもよろしくお願いいたします。
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未踏の真価は、アイディアと技術の切磋琢磨であり、彼女たちの言う能力のある多彩な人との繋がりの場であること。この場で得た経験を活かしたお二人の今後の活躍を祈ると共に、今後も多くの女性達から未踏へのチャレンジが増えることを期待したいと思います。

未踏通信編集局より

今年も無事未踏プロジェクトのクリエータたちを送り出すことができました。 例年以上に社会から注目されるプロジェクトが多い年でした。それだけ未踏のクリエータのような飛び抜けたIT人材への注目度が高まっていると実感しています。現在2014年度のプロジェクトが進行中ですが、それと並行して2015年度の公募に向けての準備が進められています。多くの新たな人材が、私たちを驚かせるような提案をひっさげて現われてくるはずです。読者の皆さんにも是非ご期待いただきたいと思います。

更新履歴

2014年10月14日 未踏通信第10号のバックナンバーを公開しました。

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