これまでの未踏事業【未踏通信】第5号バックナンバー

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【未踏通信】第5号バックナンバー

最終更新日:2014年1月16日
IT人材育成本部
イノベーション人材センター
未踏人材グループ

【未踏通信】第5号 (2014.1.16)

皆さま、こんにちは、未踏通信編集局です。未踏通信 第5号をお送りします。この未踏通信は、未踏OBからの技術関連のコラム、未踏のイベント情報など、未踏事業に関連する情報をお知らせするメールニュースです。随時お送りしておりますので、ご愛読ください。

TECHNOLOGY EYE(未踏OBが見た最新技術動向のコラム)

「クレジットカード決済サービスの最新事情」

2010年度の未踏ユースで増井PMのもとで「個人間の財の貸し借りを支援するソーシャルレンディングプラットフォームの開発」を行いました曾川景介です。現在は、WebPayという決済サービスをやっています。このコラムでは、クレジットカード業界の最新動向についてレポートさせていただきます。

Web掲載されているフルコラム版では、クレジットカードに関する基礎知識やPCI DSSのセキュリティについても解説していますのでぜひご覧ください。(フルコラム版

■クレジットカード業界に巻き起こるイノベーション
アメリカだけでなくヨーロッパや日本で2013年になぜ決済サービスが注目されているのか、この問について私が感じている2つの理由をお答えします。
まず1つ目は、市場規模です。すでに年間のEコマースの市場規模は10兆円を超えており年間約10%を超える成長率で右肩上がりに成長を続けています。この内のクレジットカードで決済されているのは6割~7割ですから現在でも少なくとも6兆円の市場が存在しています。新規参入で年間成長部分のみを獲得したとしても大きな市場が見込めます。さらに、100兆円を超えるB2B 市場が未開拓であるということも忘れてはいけません。実際、私達WebPayの決済サービスでも
B2B向けのサービスでの利用がこの1年間で拡大していることを確認しています。このことからも大きな市場が広がっているということは確認できます。
2つ目は、技術的なリプレイスです。1990年代の後半からWeb上でのクレジットカード決済が始まり、2000年代には多くのクレジットカード決済サービスが成熟してきました。その過程たくさんのクレジットカード加盟店を獲得して取り扱い金額も大きくなりました。その間に、ユーザの多くがスマートフォンを持つことが当たり前の社会になり、Webの技術的な側面でもたくさんの変化が起こっています。しかし、既存の多くのクレジットカード決済サービスは、たくさんの顧客を抱えているためシステムの大規模な仕様変更を行うことが難しいという状況があり、セキュリティや新しい技術への更新が追いつかなくなってくるというイノベーションのジレンマに陥ってしまいました。この結果、内部リソースや既存サービスのしがらみの中でこのジレンマに陥っている大企業やクレジットカード会社が、セキュリティやUX面で優位性をもったスタートアップを積極的に支援することで一緒にイノベーションを推し進める状況になりました。
一般的にクレジットカード決済のような金融関連事業は信頼性のないスタートアップには新規参入が難しいとされていますが、大企業やクレジットカード会社の支援によって信頼性を獲得することで、スタートアップでも新規参入できるようになりました。だからこそ私達WebPayは劣位性を改善してクレジットカード関連事業に参入することが出来ました。

■未踏事業後に学んだこと
最後に、私はこの 3 年間、シリコンバレーのサービスや Fluxflex の起業などを経てたくさんのことを学んだのですが、私の中で特に今、役に立っていると思う考え方の源流にある本をご紹介します。
それは、ジェフリー・ムーアの『エスケープ・ベロシティ』です。エスケープ・ベロシティのなかでは、既存事業や競合サービスがある中でどのように新規事業を立ち上げればよいのかというフレームワークが語られています。参入するべきカテゴリーの話や、事業ポートフォリオにおける優位性であったり中立化について語られており、実際、私達WebPayもこのフレームワークを参考にして事業を構築しています。また、スタンフォードのビジネススクールなどで課題図書になっていたりしますので、スタートアップをやる人にも大企業で働いている人にもおすすめの内容です。

▼詳細はWebフルコラムをご覧ください。
フルコラム(253KB)

▼ウェブペイ株式会社は以下をご覧ください。
https://webpay.jp/

※ウェブペイ株式会社の代表取締役 久保渓氏は、後述のEVENT INFORMATIONのコーナーで紹介する2月26日(水)「未踏交流会」での講演をいたします。

EVENT INFORMATION(未踏事業に関連したイベントのご案内)

2014年2月26日(水)「未踏交流会」開催!

来る2月26日 水曜日、産学連携を推進されているアキバテクノクラブ様※1との共催で、下記のとおり未踏交流会を開催いたします。
米国での「fluxflex」の起業を経て、現在はクレジットカードカ決済システム「WebPay」をビジネス展開する、未踏OBで、ウェブペイ株式会社 代表取締役の久保渓氏を講師をお招きして、世界の決済サービス業界における実ビジネス進行形の最前線をこ講演いただきます。
この他、大好評のショートプレゼンテーション&懇親会もあります。毎回新しい出会いと展開が生まれる未踏交流会。 ぜひともふるってのご参加をお待ちしております。

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■2014年2月26日(水)未踏交流会」開催概要
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開催日時:2014年2月26日(水)(開場16:30)
     講演:17:00~17:50 
     ショートプレゼンテーション&懇親会:18:00~20:00

開催場所:秋葉原ダイビル5F カンファレンスフロア5C
所 在 地:東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル5F
交通案内: www.akibahall.jp/data/access.html

定  員:50名
参 加 費:講演&パネルディスカッションは無料
     懇親会は1,000円(ドリンク・軽食代)
     (事前申込み制)

17:00~17:50 
○講演
 ・久保 渓氏(ウェブペイ株式会社 代表取締役)

18:00~20:00
○ショートプレゼンテーション&懇親会
 
懇親会では、参加者によるショートプレゼンテーションを予定しています。当日ご参加される皆さまは、ジャンルを問わず、ぜひ積極的にお申込みいただき、日頃の活動、アイディア、成果等をご披露ください。また、この懇親会を利用されて、未踏クリエータと一般参加の方々、そしてアキバテクノクラブのメンバーの方々との交流により、コミュニティーの輪を広げる機会としていただければと思います。

▼プログラムの詳細および参加方法等については以下のページをご覧ください。
www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2013/event/kouryukai20140226.html

※1 アキバテクノクラブ
「秋葉原ダイビル産学連携フロア」に入居する大学・企業等が構成メンバーとなり、各メンバー間のコミュニティ形成を目的とする「相互交流の場の創出」や、メンバー内外に向けた「活動内容等の情報発信」等の活動を活発の行って「IT基盤型先端技術による産業の創出と再生」に繋げることを目指しています。
▼アキバテクノクラブWebページ:
www.akiba-sangaku.jp/concept/index.html

2014年1月28日(火)「JUAS Future Aspect 2014」(主催:JUAS)

来る2014年1月28日(火)に開催される「JUAS Future Aspect 2014」において、IPAの「未踏事業」と「セキュリティ・キャンプ事業」に関連したセッションを実施することになりました。

JUAS Future Aspect 2014は、JUASの主催で開催される、ユーザー視点でITの使い方、ビジネスとの関わりを広く考えていこうというイベントで、企業経営層や、経営企画部門・事業戦略部門・IT部門の管理職、IT業界のキーマンの方々などを参加対象としています。

このイベントの中のセッションで、IPAの未踏グループがコラボして、「イノベーティブで安心・安全な社会を創る~若い突出したIT人材~」と題して、IPAが取り組んでいる突出した若手人材の発掘・育成事業の活動内容をアピールします。

IPA未踏人材グループでは、ITを活用したイノベ―ティブで独創的なアイディア・技術をもつ若い突出したIT人材を発掘・育成する「未踏事業」と高度な情報セキュリティ技術を持つ若い人材を育成する「セキュリティ・キャンプ事業」に取組んでいます。

今回は、両事業で輩出した4名の若い方々に、「現在のご活躍ぶり、こんな未来を創りたいという熱い思い」などを語っていただくプレゼンテーションとともに、「ITの力でイノベ―ティブで安心・安全なワクワクする社会を創るためには」という観点で、両事業で4名の方々を指導した石黒氏(未踏PM)、宮本氏(セキュリティ・キャンプ講師主査)を交えたパネルディスカッションを行います。

▼JUAS Future Aspect 2014のWebは以下をご覧ください。
・トップページ
http://juas-event.jp
・プログラム、参加申込みページ
https://registration.juas-event.jp/public/application/add/88
・未踏関連セッションページ
https://registration.juas-event.jp/public/session/view/431

MITOH NOW(未踏事業の近況報告)

2014年度未踏公募開始!
応募締切りは 3月19日(水)12:00(正午)

2014年度の未踏事業の公募は、いよいよ、新年1月9日(金)に開始されました。応募締切りは 3月19日(水)12:00(正午)。今年度もたくさんの応募者があることを期待して、周知活動を行いますので、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

未踏OB・OGの方でも、25歳未満の2010年度以前の採択者で、その他いくつかの要件を満たしていればもう一度応募できますので、Web ページで詳細を確認して、ぜひ再チャレンジしてください。

また、皆さまの周囲で、未踏に挑もうとしている方や、興味のありそうな方々にも、未踏事業の素晴らしさをお伝えいただき、応募をお勧めください。

また、関係されている大学や高等専門学校等で、この公募にご興味を持たれていて公募説明会の実施を希望される学校がありましたら、IPA の担当者が説明に出向いて行くこともできますので、ぜひご紹介ください。


▼2014年度 未踏公募ページ
http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/koubo_index.html
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MITOH TOPICS(未踏周辺のちょっとした話題)

未踏OB 大島孝子氏、井上恭輔氏が快挙!全米イベント「AT&T Hackathon」で優勝

2010年度未踏ユースの大島孝子氏と、2006年度上期未踏ユースの井上恭輔氏は、今年1月5日、米国ラスベガスで行われた全米を舞台に展開されるモノ x インターネットをテーマとしたハッカソンイベント「THE INTERNET OF THINGS」において優勝しました。

このハッカソンは、米AT&Tが主催するイベントで、24時間でモバイルアプリを作るというコンテスト。2013年8月から全米4会場で開催されてきた各イベントで、1位/2位に勝ち上がったファイナリスト8チームがここラスベガスで最終決戦を行った結果の快挙です。

▼参照記事
http://techwave.jp/archives/japanese_wins_att_developer_hackathon.html
http://news.livedoor.com/article/detail/8032786/

未踏OB 登大遊氏、情報処理学会の「ソフトウエアジャパンアワード」受賞!

2003年度の未踏ユース事業においてスーパークリエータに認定された登大遊氏 (ソフトイーサ株式会社 代表取締役)が、このほど、情報処理学会が選定する「ソフトウエアジャパンアワード」を受賞。

ソフトウエアジャパンは、2004年より産業界(実務家)向けに毎年度情報処理学会が開催するイベントで、ソフトウエアジャパンアワードは、日本発の世界に誇るソフトウエアの研究者、開発者、技術者で、情報技術分野において特に産業界への功労がありその業績が顕著であると共に、今後の産業界への活躍が期待できる人材へ贈呈されるものです。

今年は2月4日に行われるソフトウエアジャパンにおいて、「ソフトウエアジャパンアワードセレモニー」が行われ、表彰されるとともに「ハッキングについて」というタイトルで受賞スピーチを行います。

※以下の情報処理学会のページをご参照ご覧ください。
http://www.ipsj.or.jp/event/sj/sj2014/main_program.html#3-2

未踏通信編集局より

いよいよ2014年度「未踏IT人材発掘・育成事業」の公募が始まりました。プログラミングができて、アイデアがある若者にとっては、温めていた夢を叶えるチャンスです。事務局では少しでも多くの人にこの活動を知っていただこうと、各地の大学や高等専門学校などで説明会を開催しています。これまでどんなプロジェクトが採択されたのか、どんな人達が指導してくれるのかなど、よりご理解いただけるはずです。直近では。。。。。。。で説明会の開催を予定しています。ご本人は勿論、周囲にそうした夢をお持ちの方がいたら、是非、説明会への参加をお勧めください。

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2014年1月16日 未踏通信第5号のバックナンバーを公開しました。

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