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未踏IT人材発掘・育成事業:2015年度採択プロジェクト概要(村岡PJ)

最終更新日:2015年7月9日

1.担当PM

 首藤 一幸PM
 ・東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 准教授

2.採択者氏名

 村岡 眞伍(早稲田大学 大学院基幹理工学研究科 情報理工・情報通信専攻)

3.採択金額

 2,304,000円

4.テーマ名

 作曲・演奏支援のための候補提案型鍵盤楽器システムの開発

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 近年、動画サイトや音楽SNSなどの普及により、アマチュアによる音楽創作の需要が急速に高まっている。しかし高品質な音楽作品創作のハードルは高く、本格的に作曲を学ぼうとすると、数年からそれ以上の学習期間が必要になる。
 そこで本プロジェクトでは、音楽創作の学習コストを下げるための作曲・演奏活動支援システムを開発する。具体的には、ユーザ入力に対し複数の演奏候補音を提案し続ける、インタラクティブな鍵盤楽器型システムを実現する。
 本システムでは、音楽理論や和音進行など学習コストの高い専門知識を計算機内にモデル化し、これに基づく演奏候補音を平易なユーザインタフェース(UI)を介してユーザに提案する。鍵盤上のUIを複数の異なる色やテクスチャで装飾することにより、次に演奏すべき候補音を直感的に誘導することで、ユーザは提案された候補から好きなものを適当に打鍵していくだけで楽曲を創作・演奏することができる。
 本システムは言わば表面が動的に変化する鍵盤楽器であり、実際の鍵盤へのUI投影(プロジェクションマッピング)や、タブレット端末のアプリケーションなど、様々な形式で実現が可能である。本システムは既存の演奏支援システムとは異なり、楽器や楽曲の修得に留まらない音楽的な自由度と創造性を尊重する。また、既存の作曲支援システムとは異なり、UIの直感性、身体性、そして即興性を尊重する。システムはこれらの特徴を保証することで、「システムによる候補音の探索・提案」と「ユーザによる候補音の選択・評価」の実時間フィードバックループによる、学習コストの極めて低い創造的音楽体験を提供できる。更に、本システムは鍵盤楽器以外への応用やユーザ演奏傾向の反映、ネットワーク連携による世界的規模のモデル学習などを視野に入れ、最終的には実用性・信頼性が高く、かつ手軽な音楽創作支援環境の実現を目指す。

7.採択理由

 誰でも簡単に楽曲を作ることができる鍵盤楽器を作る提案である。画面や鍵盤上に色や記号でガイドを表示し、それに従って演奏していくことで、コード進行といった楽理に従った楽曲を作ることができる、これを目指す。
 これまで、いくつかのプロトタイプを作ってきているが、最終形態がはっきりと見えているわけではない。それでも村岡君なら、楽器ユーザインタフェース界に(大きな)一石を投じてくれると信じている。

更新履歴

2015年7月9日 2015年度採択プロジェクト概要(村岡PJ)を掲載しました。

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