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未踏IT人材発掘・育成事業:2015年度採択プロジェクト概要(竹内PJ)

最終更新日:2015年7月9日

1.担当PM

 後藤 真孝PM
 ・国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 首席研究員

2.採択者氏名

 竹内 理人(東京工業大学 大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻)
 山中 治(広島大学 大学院理学研究科 数理分子生命理学専攻)

3.採択金額

 2,304,000円

4.テーマ名

 集団運動・動物行動の解析ソフトウェアの開発

5.関連Webサイト

 なし

6.申請テーマ概要

 動物たちの行動でひときわ目立つものが、集団運動である。魚や鳥は集団を形成し互いに協調して動き回ることで、あたかも集団が意思を持つかのように振る舞う。動物の集団行動を応用しようという試みとして群知能というものが存在し、ロボティクスや最適化アルゴリズムなど様々な分野で応用されている。
 このように応用範囲も広く重要な分野であるが、集団運動・動物行動の学会などの発表をみると、個体追跡が出来ないために行動の定量化に苦労している研究者が散見される。そして、いくつかの個体追跡ソフトウェアを実際に使用してみると、それらが利用者のニーズを無視しており、結果として研究の発展を妨げているということに気づかされる。
 そこで本プロジェクトでは、集団運動・動物行動の解明に寄与する個体追跡ソフトウェアを開発する。複数の研究者からヒアリングを行い、必要十分な画像処理機能と分かりやすいGUIを備えた、利用者のニーズに合ったソフトウェアを実装する。特に、煩雑となる画像の前処理段階においてビジュアル・プログラミングを導入することにより、見通しよく個体追跡を行えるようにする。さらに、研究者だけでなく、一般の人々も含めて幅広く利用できるツール、応用の実現を目指す。

7.採択理由

 集団運動や動物行動において多数の個体が移動しているときに、その個々の動きを画像処理等で追跡して解析する技術を、誰でも手軽に使えるようにするソフトウェアを開発・公開する提案である。例えば、生物学者らにヒアリングして得た知見に基づいて、多数の生物・動物の移動する様子を上から撮影した動画を解析し、集団運動・動物行動の解明に寄与することを目指している。
 竹内君、山中君は、集団運動や動物行動における個体の動きの解析を誰でも容易にできるようにしたいという情熱をもっており、既にプロトタイプシステムを実現した上で、生物学者へヒアリングして自発的に約70匹のイカに対して個体追跡実験を実施した実績を高く評価した。二人は非生物への応用でも柔軟なアイディアを考案しているが、生物学者だけでなく一般の人々も含めて幅広く利用してもらうツールを実現するために、計画を少しでも前倒しして実施し、全力でプロジェクトを進めることを期待したい。実際にプロジェクトを開始すれば、さらに様々なアイディアが出ることも予想される。提案内容だけに限定せずに、いかに実用性の高いソフトウェアにするかに挑戦していって欲しい。

更新履歴

2015年7月9日 2015年度採択プロジェクト概要(竹内PJ)を掲載しました。

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