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未踏/セキュリティ・キャンプ

2009年度上期 採択案件概要

1.担当PM

 藤井 彰人(Mashup Awards 1-4 主宰、 グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャー)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:森本 有紀(独立行政法人 理化学研究所 知的財産戦略センター                VCADシステム研究プログラム機能情報シミュレーションチーム)

 コクリエータ:なし

3.未踏プロジェクト管理組織

 株式会社ゴーガ

4.採択金額

 5,500,000円

5.テーマ名

 染色模様シミュレータの開発

6.関連Webサイト

7.申請テーマ概要

 手工芸としての染色模様を作るためのアプリケーションソフトを開発する。染色過程のシミュレーションを基盤とした、リアリティの高い染色模様を簡単に作成できるソフトウェアの開発を目標とする。友禅染・絞り染め・ろうけつ染など多くの染色技法は、直接染料を与える「染色部分」と染料の浸入を防ぐ「防染部分」の分布を作ることで様々な染色模様を作り出すことができる。

 本提案ではユーザの簡単な入力操作によって染色道具や布の折り形状による「染色部分」及び「防染部分」の分布を決定し、複雑な模様を作りだす染色シミュレータを開発する。染色模様を作る大きな要因として、染料の拡散現象と染料と防染の分布の二つが挙げられる。

 提案者は前者を表現するための、染色のビジュアルシミュレーションシステムを過去に開発した。提案するシミュレータはこの織布内での染料の拡散現象のシミュレーションを基礎として、後者の染料と防染の分布を、実際の染色技法に従ってシミュレーションする。

 具体的には染色技法のモデリング、染料拡散計算の高速化、アプリケーションとしての仕上げを行う。具体的に染色技法のモデリングでは、
A) 布を染料に浸ける浸染技法、
B) 防染と布形状のモデリングを同時に行う技法(糸で布を縫ったり、縛ったりする際に、糸による防染の分布ができると同時に布が変形し、布同士が圧迫しあうことによって新たな防染部分もできるという複雑なシーンを考慮するもの)、
C) 道具を使って染料の防染を行う技法(型染め・板染め・綿を使ったほたる絞りなど幅広い道具を防染に利用することで、様々な模様を作り出す方法。より汎用的な道具の考慮方法を目指す)、
D) 既存の手法の追加(筆による描画、ろうけつ染め、模様の自動配置など、既存のCG技術によってシステムを強化)などの4つを開発する。

  また作成したアプリケーションをウェブで配布することによって、システムの普及とフィードバックを得る。

8.採択理由

  技術基盤のしっかりした染色シュミレータとしてだけでなく、趣味やアートとして成立する染色を、インターネット上に展開することが出来れば、日本発で、言語を超えた、グローバルに通用するサービスとして、大きな発展が見込めると考える。

 提案書記載の実装のみでは未踏プロジェクトへの採択には至らないが、Interviewを経てサービスとして育成すべき内容と認識した。

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