スキル標準においては、各種ITサービスの提供に必要なスキルを要素分解し、客観的な観察可能性や、教育・訓練での活用可能性の観点から整理するとのアプローチを行っている。具体的には、
職種/専門分野は、実際のITサービスの種別を反映する形で区分しています。また、「ものさし」として機能しやすくするために、それぞれの区分において必要なスキルを独立して参照可能なように規定しています。
職種/専門分野はいわゆる人材像ではありません。このようなスキル標準を作成する際の考え方としては、人材像として一定の役割や職務をモデル化し、それぞれのモデルに求められるスキルを導き出すアプローチもあり得えます。しかしながら、本スキル標準は、辞書としての活用性を高める観点から、固定的な役割や職務のモデル化をまず行うのではなく、市場において顧客が必要とするスキルをまず浮き彫りにしてそのスキルの標準化を行い、市場のめまぐるしい変化に応じて企業や関係者の対応が柔軟かつ大胆に行われることを確保しようとしたものです。
もっとも、本スキル標準では、人材像として複数の職種/専門分野をまたがる役割を持つモデルを否定するものではありません。人材像については、企業の事業戦略や教育機関の教育方針に従って、柔軟に形作られるべきものと整理したものです。