以上述べたように、スキル標準は、IT人材育成の指標となる「ものさし」でありますが、本標準に基づいて人材育成・スキル開発を行ったとしても、その人材・スキルを効果的に活用し、統合していくビジネス戦略がなければ、企業の競争力向上には結びつきません。顧客の立場からみれば、トータルとして求める水準のサービスが提供されることが重要であり、必ずしも個々人のスキルそのものが問題となるわけではないからです。したがって、企業の内外から、戦略上必要なスキルのセットを調達した上で、これを効果的に統合し、顧客のニーズに沿ったサービスを提供していくこと、さらにソフトウェア工学の知見も活用しつつ、品質・生産性の向上に務めていくことが必要となります。