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ITスキル標準の構成要素
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ITスキル標準の構成要素には、専門分野の内容の説明を記述した「職種の概要」、職種・専門分野ごとのスキルを定義した「スキル領域」、IT技術者のレベルの指標となる「達成度指標」と「スキル熟達度」があります。達成度指標はIT技術者の経験・実績を評価するものであり、スキル熟達度はIT技術者が備えている実務能力を表します。
ただし、職種や専門分野によってはすべてのレベルが存在するわけではありません。市場ニーズや実務遂行能力等を鑑み、高いレベルや低いレベルが定義されていない職種もあります。


経験と実績を見る達成度指標
レベルの評価自体は、あくまでも経験や実績に基づく「達成度指標」によって行うのがITスキル標準の特色です。達成度指標はレベルごとに要求される経験と実績を定義したもので、「責任性」、「複雑性」、「サイズ」、「タスク特性」の4つの指標からレベルを判断していきます。
「責任性」は実施した業務においてどのような役割を担っていたかが尺度になり、「複雑性」はそのプロジェクトのリスクの高さ、つまり難易度によって決まります。「サイズ」はビジネス規模(金額)やプロジェクトの規模(人数)でレベル分けを行い、「タスク特性」は業務を遂行する際に、どれほど専門性を生かすことができたかが問われることになります。
「タスク特性」では、専門的な能力をどれだけ生かせたのかという視点だけでなく、プロフェッショナルとしての社外でのコミュニティ活動や論文などを通して外部からどう認知されているのか、後進の指導・育成にあたっているかなど、社内外に対する影響度合も考慮されます。
実際にIT技術者のレベルを評価する際には、これらの4つの指標を組み合わせてレベルを判断することになります。ある2人のIT技術者が同じように中規模プロジェクトの責任者として取り組んだとしても、「複雑性」が超高度だった人はレベル7に該当しますが、低度だった人はレベル6として評価されることになります。同じように「サイズ」が超大規模プロジェクトを経験していても、プロジェクト全体の責任者の場合はレベル7ですが、メンバーとして実施責任を負っていた場合にはレベル3の評価になります。

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求められる実務能力を定義するスキル領域
「スキル領域」は、技術者に求められる実務能力をスキル項目として定義したもので、職種ごとに共通のスキル項目と専門分野固有のスキル項目から構成されます。
それぞれのスキル項目に対して、どのレベルにあるかを表現するのが「スキル熟達度」です。スキル熟達度はすべて「〜することができる」という基準によってスキルの有無を問うもので、当該レベルに達していることの裏づけとなる要素として捉えられます。つまり、ある職種のレベル5に該当する技術者ならば、「このスキル項目のスキル熟達度はレベル5にあるはずだ」というガイドラインを示すのが、スキル熟達度の意義です。
また各スキル項目には、そのスキルを身に付けるために前提となる知識を「知識項目」として明記し、スキルに対応した知識習得の指針として活用できるようになっています。

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