ITSSC共通キャリア・スキルフレームワーク

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共通キャリア・スキルフレームワーク

共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)

1.背景

あらゆる経済活動へのITの浸透、産業全般のグローバル大競争の激化等の中で、わが国が国際競争力を維持強化していくためには、今後10年先を見据えたIT人材育成戦略を構築することが急務になっています。そのためには、今後、わが国が目指すべき高度IT人材像に即したキャリアと求められるスキルを示した「共通キャリア・スキルフレームワーク」を構築する必要があることが人材育成ワーキンググループ報告書の中で提言されました。

2.「共通キャリア・スキルフレームワーク第一版」の目的

当文書は、同報告書で提言された「共通キャリア・スキルフレームワーク」を具体的に整理したものです。ITスキル標準(ITSS)、組込みスキル標準(ETSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)の各スキル標準の参照モデルとして位置付けるとともに、情報処理技術者試験との対応関係を明確にしました。従って、「共通キャリア・スキルフレームワーク 第一版」は、今後必要とされる高度IT人材の人材像とその保有すべき能力や果たすべき役割(貢献)の観点から整理した、共通の育成・評価のための枠組となっています。
これにより異なる業務領域や職種へ移っても、元の職種でのレベルと新たな職種でのレベルの相違や、求められるスキル・知識の相違などの理解が可能になります。

3.「共通キャリア・スキルフレームワーク第一版」の概要

1)人材類型と人材像

高度IT人材の10年先を見据え、3つの人材類型と、さらに6つに分類した人材像を定義しました。

人材類型 人材像
基本戦略系人材 ストラテジスト
ソリューション系人材 システムアーキテクト
プロジェクトマネージャ
テクニカルスペシャリスト
サービスマネージャ
クリエーション系人材 クリエータ

2)レベルの定義の整合

共通キャリア・スキルフレームワークによるキャリアレベルを定義し、3スキル標準の整合性を確保するようにしました。

3)情報処理技術者試験との対応

共通キャリア・スキルフレームワークのレベル1~4との対応関係を明確にし、情報処理技術者試験がレベル判定に活用できるようにしました。

4)知識体系の定義

共通キャリア・スキルフレームワークのレベル1~4で必要とされる知識を知識体系として整理を行いました。

参考資料

「高度IT人材の育成をめざして」
産業構造審議会情報経済分科会 情報サービス・ソフトウェア小委員会

共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)

IPAは2008年10月、わが国において今後必要とされるIT人材を人材像とその保有すべき能力や果たすべき役割(貢献)で整理した、スキル標準(*1)と情報処理技術者試験共通のIT人材育成・評価のための枠組みとして、共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)(*2)(以下、共通キャリア・スキルフレームワークをCCSFと表記)を策定、公開しています。

スキル標準と情報処理技術者試験の活用が進む一方で、IT人材白書によれば、IT企業が技術者に求めるスキルとして、「分野横断的な幅広い技術力」を必要とする声が最も高い割合(59.1%)(*3)示すとともに、IT企業におけるITスキル標準の活用・検討上の課題として「自社IT人材に必要なスキルの明確化が難しい」(52.2%)(*4)、「ITスキル標準の内容を自社向けにカスタマイズすることが難しい」(50.0%)(*5)などをあげています。これは、ビジネスの更なるグローバル化や、クラウドコンピューティング等ITにおけるサービス化の進展といった、ITを取り巻く環境の急激な変化が、IT人材に求められる業務内容を多様化させ、従来の専門性にとどまらない、"マルチスキル"が求められていることを表しています。こういった課題の解決のため、CCSFの有効性をさらに高める取り組みが必要となっています。

そこでIPAでは、従来のCCSFに追補する形で、スキル標準の共通モデルとして「タスク」、「スキル」、「人材」をモデル化し、スキル標準の各定義を共通の構造で横断的に理解、活用できるようにしました。また、「知識体系(BOK:Body of Knowledge)」の改訂を合わせて行い、スキル標準と情報処理技術者試験との関連付けを強化し、試験を人材育成に有効活用できるようにしました。
これにより、前述の課題を抱えているIT企業は、その課題の解決を図ることが容易になり、自社のビジネス戦略に沿った人材像を定義・育成することができるようになります。

図01

また今回、CCSFの利活用を促すための「活用ガイド」、3つのモデルの定義情報である「CCSFデータセット」、各企業が自社に合った人材像を定義する際に使用できる「CCSF Tool」を提供します。これらを利用することで、利用者は自社のビジネス戦略に沿った人材育成施策の検討や見直しを図ることができます。

今後IPAでは、CCSFの3つのモデルを活用して、新たなサービス型の人材像例や、主に中小企業に向けた導入パターンを公開し、IT人材の育成支援を加速していくと共に、CCSFの3つのモデルを、各企業の導入事例を通して得た結果をもとに拡充していきます。

各社が企業戦略を成功させるために必要な人材の育成に「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)」を活用し、IT人材の適切な育成の促進や、わが国のIT産業の強化につながることを期待しています。

なお、「ITスキル標準」の改訂を3年ぶりに実施し、「ITスキル標準 V3 2011」として公開しました。今回の改訂については、「カスタマーサービス職」について見直しを行っています。この内容については3つのモデルの拡充の一環として、今後CCSFのデータセットに反映していく予定です。

CCSF(第一版・追補版)および、関連資料は以下のページよりダウンロードできます。
関連資料について、分かりやすくまとめたものをご用意しました。
プレスリリースのダウンロード
脚注
(*1)ITSS(ITスキル標準)、UISS(情報システムユーザースキル標準)、ETSS(組込みスキル標準)の3種を指す。IT国際競争力を強化するために、ITサービスの提供や利用に必要とされる能力を明確化、体系化した指標でIPAが維持管理している。

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