本事業では、積極的に独創性を評価するために産学界から専門知識を持つプロジェクトマネージャー(PM)を任用し、各PMが独自の眼力による提案内容の審査、開発者への指導・助言、開発の進捗管理、開発結果の評価等を行います。
2005年度は下記11名の方がPMを担当しており、応募者の皆様に向けたメッセージとともに各PMをご紹介いたします。 なお、各PMの略歴・専門分野・公募分野などにつきましては下記の「公募対象プロジェクト」を、応募方法につきましては下記の「公募概要」をクリックしてご覧ください。
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1.Alan
Kay (アラン・ケイ)
−President, Viewpoints
Research Institute
To The Young
Researchers Of Japan
Computing needs your help!
The 70s brought
most of the technologies we use today, including the personal computer
with bit-map screen and GUI, object-oriented programming, high quality
printing, the Ethernet and Internet, etc. But this was only the
start of the computer revolution, not the end! We still have no
computers and UIs really made for children, or that are inexpensive
enough to go to all the children of the world. The GUIs and applications
have been encrusted with features rather than improved, and actual
new inventions are rare.
Some of the
best talent in the world that I've seen recently has been the young
researchers in Japan, both in university and outside. We need you
to cast off incremental improvements and start thinking about what
the computing of the future should really be like. The best way
to predict the future is to invent it! Don't worry about what others
are going to do. Dream a dream and then make it happen. These IPA
grants are to help you get started. Please submit wonderful proposals
and we will fund them.
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【参考和訳】 日本の若き研究者へ:
コンピューティングが君の助けを待っている!
70年代からもたらされた多くの技術、つまりパーソナル・コンピュータやビットマップ・スクリーン、GUI、オブジェクト指向プログラミング、高品質プリンタ、イーサネットやインターネットなどが、今日広く使われている。ただし、これは我々を待ち受けるコンピュータ革命の始まりに過ぎず、ましてや終わりなどではない!未だに、真に子供向けといえるコンピュータやUIは存在せず、そもそもコンピュータが世界中の子供に使えるほど安価なものにさえなっていないのだ。GUIとアプリケーションは、ごたごたの機能がちりばめられてきただけであって、実際に改良されてきたわけではない。真の発明といえるようなものは稀でさえあった。
最近、大学内外にいる少なからぬ日本の若い研究者が世界レベルのタレントを私に見せてくれている。漸進的な改良という枷を破り捨てて、未来のコンピューティングがどうあるべきか、という像について考えて見てほしい。未来を予測する最高の方法はそれを発明することなのだから!他の人が何をしようとしているか気にすることはない。夢を追いかけて実現しよう。IPAの未踏プロジェクト資金は、君のスタートを助けるだろう。すばらしい提案があれば、われわれはそれを補助するのだから。
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2.酒井 裕司(さかい ひろし)
−株式会社イグナイトジャパン ジェネラルパートナー
米国での開発経験から言っても、日本人のエンジニアは、優秀であり、また、独創性も高いと言われています。ただし、ソフトウェアは、技術がニーズのある応用に結びつけられて初めて、有効性の広がりと継続的な開発資金というエンジンを得ることが出来ます。優秀なエンジニアの方々が未踏というエンジンを使って、次のステップへ進むお手伝いが出来ればと考えています。
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3.長尾 確(ながお かたし)
−名古屋大学 情報メディア教育センター 教授
未踏ソフトウェア創造事業は、自分の発想力や企画力、プログラミング能力などを試す絶好の場だと思います。自分はチャレンジ精神を人一倍持っていて他の人とは違う、と思っている人は是非応募してください。
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4.中島 秀之(なかしま ひでゆき)
−公立はこだて未来大学 学長
情報技術は社会を変える力を持っています。他の人が思いつかなかったような画期的な応用を考え、それを実現するシステムを構築する力を持った人を待っています。
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5.原田 康徳(はらだ やすのり)
−NTT コミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員
一人でソフトウェアを作るのは孤独でつらい作業です。一方で世界で誰も書いたことのないプログラムを作っているという興奮も、そんな人にしか味わえない特権でしょう。そのような方々の、革新的なソフトウェアの誕生を少しだけお手伝いさせてください。
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6.北野 宏明(きたの ひろあき)
−株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 取締役副所長
現在、メッセージ依頼中。
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7.黒川 利明(くろかわ としあき)
−株式会社CSK CSKフェロー
IPAの未踏事業はどんなものか、僕は、IPAの人やPMが説明するものではないと思います。未踏事業は、応募して、そこで成果を上げていく人のものであるべきです。PMが提示しているテーマは、極端な言い方をすれば、未踏の可能性を示す影絵から、面白そうな表象を取り出して示しているものに過ぎません。皆さんが、実現したい、あるいは、存在すべきだと思うソフトウェアこそ、未踏事業の実際の姿でしょう。
私は、今回、ソフトウェア開発の上流工程、要求に関わる提案を求めましたが、これは、現場でなんでこんな開発に苦労しなくてはいけないかと悩んでいる(ひどい場合は、悩む暇もないくらいにつかれきっている)プログラマーやリーダーを少しでも楽にできないかな、という思いが核になっています。
未踏事業のシステムは、どのシステムでもそうですが、完全なものではなく、問題が多々ありますが、みなさんが挑戦していく中で、より良いものになっていくと思います。今後とも、皆さんとともに学び、世の中に貢献していきたいですね。
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8.高田 浩和(たかた ひろかず)
−株式会社ルネサステクノロジ システムコア技術統括部 CPU開発第二部
IPAの未踏ソフトウェア事業は、ご存じのように、スーパークリエータを発掘することを目的に、独創的で優れたソフトウェアを生み出すことのできる開発者を支援すべく、年2回のプロジェクト公募を行っている他に類を見ないプロジェクトです。
その最も大きな特徴は、小人数で活動されている個人またはグループを対象としており、開発者の所属を問わないということでしょう。大学・研究機関はもとより、企業で活躍されている方、フリーで活動されている方からの幅広い応募を受け付けています。
応募の障壁は決して高くありません。アイデアと技術、そして何よりもやりたい事があることこそが重要です。未来を拓く技術も、チャレンジ精神無くしては生まれません。未踏プロジェクトに採択されることで、新たな世界が広がることでしょう。あなたもぜひ応募してみませんか?
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9.竹林 洋一(たけばやし よういち)
−静岡大学 情報学部 教授
「箱屋(情報機器)」や「土管屋(ネットワーク)」などの狭い専門という呪縛にとらわれていては、未踏分野の「豊かな価値」は創れません。未踏事業の公募対象としては、人間・環境・コンテンツに関わる社会的インパクトの大きいハードおよびソフトウェアで、3年以内に実用化可能なものを期待します。
夢のある機器、意外性のあるシステム、想いの入ったサービス、すごいコンテンツなど、魅力的で若さあふれるプロジェクト提案をしてみませんか?
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10.千葉 滋(ちば しげる)
−東京工業大学大学院 情報理工学研究科 助教授
採択者の方と雑談していたときに出た話です。よいソフトを作りたいと常に熱意をもっていても、本当に作る価値のあるソフトにはそう巡り会えません。
でも必ずいつか巡り会えます。だから巡りあったと思ったときは、本気で作らなければいけません。そういう本気な人のサポートをしたいと願っています。
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11.並木
美太郎(なみき みたろう)
−東京農工大学 大学院共生科学技術研究部 助教授
学生の頃から、OSやコンパイラなどの基盤ソフトウェアをフルスクラッチで作り、今も年間数千行のプログラムを自分で作っています。自分のアイデアを実際に計算機上に実現する感激は、天才プログラマ・スーパークリエータを生み出す基本的な要素です。
私の応募要綱は、一つは実用的視点、もう一つはアイデア重視と書きましたが、堅苦しく難しく考えず、「自分で作ったこの基盤ソフトって面白いんだぜ」「自作のこのシステムって結構使えるだぜ」という気持ちで応募してみてください。
未踏性のある開発内容もありますが、未踏のもう一つの心は人材発掘にあります。ですので、臆することなくどんどん応募してみてください。
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