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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  安村 通晃



2.採択者氏名


代表者

儀間 武晃(電気通信大学 情報通信工学科

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


 株式会社 創夢



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  新感覚の漫画制作環境を提供するソフト「マンガワープロ」の開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

 今や漫画は世界に誇る日本の文化となりつつあり、この制作を助ける良いツールの開発が望まれるところである。然るに、従来の漫画制作支援ソフトは、本当にコンピュータの利点を生かし、漫画制作を能く助けるツールであったとは提案者には考えがたい。
  従来の漫画制作ソフトの基本アイデアはドローソフトであり、ユーザは枠線、人物、背景などを個別に画面上に配置していくことで漫画を制作する。これらのソフトにおいてコマはただ枠線で仕切られる画面上の領域に過ぎず、ユーザはあらかじめネーム(コマの配置等のプラン)を書き、コマ割(コマの配置)を決定しておく必要があった。この結果、従来の漫画制作ソフトは、特に作画作業開始後におけるネーム段階からの試行錯誤を殆ど許さないものであった。
  漫画におけるコマとは、文章中の1文、1段落のような物であり、その前後のコマとは密接な関係にある。提案者はこの点に注目し、漫画制作ソフトをドローソフトでなく、連続したコマの自動配置を基本機能とする、いわばワープロソフトとして全く新しい観点から開発する。このソフトは以下の機能を持つ。
   ・「コマ」を単位とした操作
   ・コマ割の自動化と動的な編集
   ・シナリオ志向の制作手順の提供
  これにより、ユーザは、あらかじめネームを決め打ちせずに気楽に漫画を書き出せ、制作がある程度進んだ段階でのシナリオ、ネームレベルからの試行錯誤をすることが出来る。これは漫画制作の初心者からベテランまで、より直感的でスムーズな漫画の制作環境を提供する。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

 日本の誇るべき新しいカルチャーと一つとして、マンガがある。マンガ作成の支援の一つとして、コマ割りの自動化などがある。この課題に、果敢に挑戦しようというのが、本テーマである。こういった研究開発提案を行うだけあって、開発提案者の儀間君自身は、非常にマンガのイラストを描くのがうまい。実は2004年度未踏ユースでも小林由佳さんが類似のテーマで開発を行っているが、このようなソフトは一つあればそれで済むというものではなく、むしろ違った観点からの開発によって、さらに新たな局面が開ける、ということが期待できる。つまり、Yet Another Comic Creator (YACC)の登場として期待する。
  マンガ制作全般の支援を開発するとなると、その機能、規模とも大きなものとなるので、適切な成果を出す方向での絞り込みが必要である。また、開発者は現在学部の4年生で、これから本格化する卒論は、これとはまったく別のテーマということなので両者をうまく両立させて、しっかりした成果を未踏ユースで挙げて欲しいと願っている。




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