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2007年度第I期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  安村 通晃



2.採択者氏名


代表者

櫻井 稔(東京芸術大学 美術学部デザイン学科

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  財団法人国際メディア研究財団



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  Sequential Graphics:臨場感を描画するソフトウェア



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

今日のペイントソフトは描画における臨場感の表現手法として、筆跡のニジミ、カスレやテクスチャの適応等が行われているが、これらはあくまでも紙の上での現象をPC上で擬似的に再現することを手段としており、紙の上で絵の具によって行われる描画の臨場感を追いかけている以上、絵の具に勝る迫力を再現するには至らない。
ニジミ、カスレ等は紙の上での表現の結果によって生まれたものにすぎず、PC上にはPC上でしか生まれない、より環境に適した表現手法が存在するはずである。
本提案は、現在開発中のSequential Graphicsを用い、PC上での絵画表現においてのより相応しい質感を模索するものである。
現在Sequential Graphicsは2006年10月より開発を開始し、2007年2月α版公開を開始している。
このソフトウェアの現在の特徴として以下の点が挙げられる
・臨場感を描写するために作られたペイントソフトである。
・キャンパスにはタイムラインが存在し、0〜指定フレームまでを繰り返し再生している。
・ユーザーはその画面上に様々な種類の線を描画することが出来る。
・0〜10フレームで描画された線は再びそのフレームが再生される際に、描画したときの位置、線種、勢い、等がそのままの形で再現される。その勢いを有した線を重ねて描画を続けることで、画面全体が息づく絵を描くことが可能となる。
具体的には以下の点において開発を進める
・処理速度とより柔軟な可能性への対応のたにDirextX + C++への移植
・ステップスピードの調節など基本的な部分の実装
・より多数の人がなじめるタイムラインのあり方を追求
・線表現のみに収まらず、PC上に適した表現手法の開拓を行う
・タブレットから入手できる筆圧情報への対応
・様々な既存ブラウザからの作品閲覧を可能とするべく、多数の出力形式への対応



7.採択理由(担当PMからのコメント)

企画書のみでは、充分面白さが伝わらなかったが、オーディションで試作品を見せて貰い、その表現の新しさ、面白さが非常に素晴らしいことがはっきりと分かった。線画のタッチを時間的に徐々に表示し、繰り返すという非常にシンプルなアイデアではあるが、今までのアニメやパラパラマンガとはひと味違う表現可能性をもったものとして、高く評価できる。基本部分の実装は終わっているので、今後は、表示の時間ステップや間隔の調整、その他の付加的な機能の追加により、より芸術性の高いシステムとして完成させて欲しい。このシステムで創られた作品は、クリエイティブコモンズの枠組みで著作権管理をすることを目指しており、作品が連想的に広がる可能性を秘めている、とも言えよう。最終成果発表会では、システムの紹介だけではなく、サンプル的に作品も提示して欲しい。





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