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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

野元 祐孝(電気通信大学 大学院 情報システム学研究科

共同開発者

 藤原 智之(電気通信大学 大学院 電気通信学研究科),谷島 英典(電気通信大学 情報通信工学科)



3.プロジェクト管理組織


  リトルスタジオインク株式会社 



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  環境仮想化システムと連携するソフトウェア管理システムの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

本提案は、ソフトウェア管理システムならびに環境仮想化システムの開発である。
インストールは面倒、自分に適したソフトウェアを探すのが大変、得体の知れないソフトウェアは危険極まりない。ユーザは全てのソフトウェアの更新を確認しないので危険である。またOSの再インストール時にはソフトウェアの再インストールも行わなければならない。
このようなソフトウェア界を見える化するために何が必要だろうか。それは信頼できるソフトウェアのリストの作成とそのインストールを自動化するツールである。
そこで、コミュニティベースで管理されるリストとそれに従って全てのソフトウェアを自動インストールすることが可能なソフトウェア管理システムと、OSとの依存を排除することで既存の環境と独立したソフトウェア情報を管理することができる環境仮想化システムの開発を本提案とする。
開発項目は以下の通りである。
1.) ソフトウェア管理クライアントの開発
ソフトウェア管理サーバの持つリストに従ってアプリケーションのインストール、およびアップデートを自動化して行うためのクライアント。
2.) ソフトウェア管理サーバプログラムの開発
ソフトウェア情報のリストを扱うサーバ。コミュニティベースでリストを管理することで信頼性を高める。
3.) 環境仮想化システムの開発
環境仮想化システムは、USBメモリによる持ち運びやWevDAVなどを介したネットワーク透過的なアプリケーションソフトウェアへのアクセスを可能にする。ソフトウェア管理クライアントと協調することで、既存の環境とは独立したソフトウェア情報を管理することができる。




7.採択理由(担当PMからのコメント)

 これは,実は18年上期に,いまとなって見ると実質的にほぼ同じ内容の提案として出ていながら,書類審査の段階で落ちてしまったものである.捲土重来が果たせたと言えよう.実質同じ内容なのになぜ今回採択したかというと,申請書の書き方がまったく違っていたからである.つまり,前回とは構造的に異なる概念整理と概念提案 (たとえば,テーマ名に打ち出されている「環境仮想化」という概念) がなされていて,はっきりとわかりやすくなっていた.聞いたところ,前回どうして落ちたかを長い間真剣に考えたという.だからこそ,提案を構造的にリファインできたのであろう.長いPM経験の中で,こんな経験は初めてである.
  テーマ名からはちょっとわかりにくいが,本提案は要するにWindowsで動くシェアウェアやフリーウェアを自動保守するためのシステムである.たとえば,ある企業で使っていたフリーウェアに対して脆弱性対策のバージョンアップがなされたとき,社内全部のPCをアップデートすることがとても容易になる.家庭のオジサンユーザであれば,こういった面倒な保守をパソコン大好きな息子が代わりにいつでも保守してくれるといったユースケースのイメージである.他の類似システムに対する差別化に関する野元君の説明が明解であったことよかった.
  ただし,「環境仮想化」は対象OSがWindowsであるからこその概念である.ユーザ層の厚さにはこと欠かない.法人向けビジネスの芽もありそうだ.3名の開発メンバーの実力は十分であろう.




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