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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

川本 淳平(京都大学大学院 情報学研究科

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 メルコホールディングス



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  Webアプリケーションにおけるプライバシコントローラの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

近年,計算機端末の高性能化とブロードバンドネットワークの普及により,Webアプリケーション(Webアプリ)の高機能化が進んでいる. 特に,AjaxやAdobeFlashを利用したリッチインターネットアプリケーションと呼ばれるWebアプリは,従来はデスクトップ上でしか利用できなかった様々なサービスをWebアプリとして実現している. リッチインターネットアプリケーションの増加に伴い,インターネットショッピングやオンラインバンキングだけでなくGoogleカレンダーに代表される多種多少なサービスが展開され,ユーザが利用する機会が増えている.
しかし,こうしたWebアプリ普及の陰でユーザのプライバシが守られているとは言い難い.なぜなら,多くの場合Webアプリはサービス提供の為にユーザデータを収集しているが,どんなデータが収集されているのか,ユーザには知らされないことも多く,また収集したユーザデータの管理はサービスプロバイダ(SP)が行い,ユーザ自身にコントロール権が無いことが多いからである.
そこで我々は,Webアプリがどのようなプライバシデータを収集しているのかユーザが簡単に確認することができ,必要に応じて収集を拒否できる環境を提案する.加えて,Webアプリが表示するデータに関するプライバシ問題にも対処する.例えば,他人に見られたく無いデータが不用意にブラウザ上に表示されてしまうと言った問題がある.そこで,ユーザのコンテキスト(TPO)に合わせてユーザデータの表示・非表示をコントロールできる環境を提供する.




7.採択理由(担当PMからのコメント)

 今日,Webアプリケーションによってユーザの個人情報がいつのまにか吸い取られているのではないかという不安がある.川本君は「プライバシコントロールをユーザの手に」という目標を掲げている.基本的なアイデアはユーザのローカルのPC側に情報の出入りのフィルタをかませるというものであり,それ自体 (サーバ側ではないという意味で),ユーザに安心感を与える仕組みになっている.Webサーバとユーザの間にかまされる「仮想ブラウザ」のアイデアも面白い.ポリシーをユーザが多彩にコントロールできるようなモジュールを組み合わせることにより,ユーザの事情に応じたきめ細かなプライバシーコントロールを可能にする.
  川本君のプログラミング能力は十分である.竹内の見るところ,よい着眼点をもっている.ソフトウェア開発に関する見切りがしっかりしている.この提案は,川本君の修士論文研究に関連した実証実験の一部とも言うべきものかもしれないが,実証の実が上がれば,新しいビジネスモデルにつながると思う.




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