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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

矢萩 寛人(慶應義塾大学 環境情報学部

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 創夢



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  BtoCにおける新方式コミュニケーションツールのSaaS提供



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

現在BtoC取引における顧客・事業者間コミュニケーションには主に電子メールが使われている。しかし、この方法では1.送信者のアドレスがわかってしまうため顧客は事後に不要な宣伝を受けることを懸念して問い合わせをためらう。2.問い合わせの経過管理が顧客・事業者双方で煩雑である。3.複数人で顧客応対をする際に同報メールを使うと大量の同報メールが飛び交い業務効率が低下する。4.送信者のアドレスがわかるため、悪いことは言いづらいのでクレームが潜在化する。5.通信経路が暗号化されていないため盗聴の危険性がある。という問題があった。
  そこで、今回開発するソフト「Comeed」では問い合わせ内容をサーバーのDBに格納し双方がそこにSSLで保護された経路でアクセスすることによってこれらの問題を解決する。
  またこの手のシステムは各企業が自社開発すると多大なイニシャル・ランニングコストがかかるので中小企業での導入は困難であったが、マルチテナント型のSaaSで提供することで費用の低減を図り、中小企業での導入を可能化する。

具体的開発項目
1.「Comeed」の制作
当該ソフト「Comeed」を開発する。
2.「Comeed」のベータテストによるニーズ研究
当該ソフト「Comeed」を実際にBtoC形式のビジネスをする事業者にベータテストとして利用してもらい、顧客・事業者間コミュニケーションツールに関するニーズの研究をする。
3.「Comeed」実用化に向けた改良
ベータテストの意見を集約し、ニーズがあると思われる機能を追加し、実用化に向けた改良を施したシステムを制作する。




7.採択理由(担当PMからのコメント)

 SaaS (Software as a Service) に近い発想の提案はこれまでにもなかったわけではないが,明解にSaaSと名乗った提案は初めてである.矢萩君には18歳とは思えない風貌と落ち着きがある.
  矢萩君の,メールを利用した顧客管理システムのビジネスモデルであるComeedは2007年1月に特許出願済みであり,基盤はしっかりしている.Comeedは顧客と企業のメールの仲立ちをすることによって,顧客の個人情報が企業に洩れないようにするとともに,企業側の対応を統合的に管理して,企業の顧客サービスを万全なものにするというアイデアである.Comeedは矢萩君が中小企業経営者の家庭に育ったからこそ生まれた,いままでありそうでなかったSaaSの発想であり,潜在的なニーズは高いと思う.これは消費者にも企業にも歓迎されるだろう.SaaSなので低コストで導入可能であり,ビジネスモデルがしっかりしている.企業側から見たシステムの使い勝手をどこまで上げるかに未踏的な挑戦がある.矢萩君は一見ちょっと堅そうに見えるが,オーディションの質疑応答では意外な柔軟性を見せた.その発想で,Comeedを中小企業のみならず大企業にも売り込める完成度に上げてほしい.




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