| 近年、ファイル共有ソフトなどの普及により、企業・行政機関などの秘密情報の漏洩が様々なメディアで取り沙汰され、社会問題となっている。仮に情報が漏洩してしまった場合でも、その情報が暗号化されており、第三者にはその内容が理解できないようであれば、秘密情報の漏洩は防ぐことができる。現在使われている暗号のほとんどがRSA暗号であるが、将来これに取って代わるであろうと期待されているのがペアリング暗号である。そこで、我々はそのペアリング暗号を利用し、“暗号文キーワード検索方式 (透かし暗号)”を実装する。
従来の公開鍵暗号では、暗号文を復号化しなければ、平文の内容がわからなかった。しかし、透かし暗号を利用すると、暗号文を復号化することなく、ある特定のキーワードが含まれているかが利用者にだけはわかるのである(言うならば透けて見える)。
具体的な開発手順は以下である。
1.アルゴリズムおよびアプリケーションの設計
開発用PCにより、ペアリング暗号の基礎部分のコーディングを行う。また、参考文献[2]を参照し、アプリケーションの設計を行う。
2.PC上でのプロトタイプの作成
1.で作成したペアリング暗号のコードを基にして、アプリケーションのコーディングをC言語によりPC上で行う。また、プロファイリングによるペアリング暗号の高速化を同時に行う。なお、開発にはVisualC++ 6.0を用いる。
3.携帯端末でのテスト
PC上で作成したソフトウェアを携帯電話用にコーディングし直す作業を行う。まず、BREWエミュレータを用いてPC上での動作確認を行い、動作が十分であれば、実機に転送しテストを行う。
4.報告書作成
まとめとして、報告書を作成する。
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