| 近年P2Pシステムに代表される分散システムが数多く開発されてきている。分散システムは常に数多くのマシンが通信を行うので開発は容易ではなく、動作検証の為のテストが頻繁に必要になる。しかし、テスト環境の構築には数多くのマシンが必要となり、特に個人で開発を行っているような場合はそれらの実機を用意することは難しい。
そこで当提案では1台または数台の計算機上で数百から数千の仮想実行環境を生成することで、分散システムのテストを可能とするミドルウェアの開発を行うものである。またこのミドルウェアはGUI、デバッグ支援機構、チェックポイント・リスタート機能等により分散システムのテスト・開発を支援する。
具体的な開発項目は以下である。
1.仮想化の設計
分散システムが必要とする資源を定める。
2.仮想化の実装
1によって定めた各資源に対して仮想化を行う。
3.ネットワークエミュレーション機能の実装
ネットワークトポロジと各ノードの役割(動作するアプリケーション、NAT、ファイアーウォール、プロキシ、ルータ等)
やリンク間の遅延、ノードの動的制御の再現
3.GUIの実装
仮想環境上のネットワーク状態や通信状況、アプリケーションの状態、分散システムの
パラメータ設定に有効な情報等を視覚的に提示するGUIを実装する。
4.デバッグ支援機構の実装
仮想環境上の各ノードのデバッグを効率的に行う機構の実装を行う。
5.チェックポイント・リスタート機能の実装
定期的もしくはユーザからの入力によりチェックポイントを作成し、その時点からのリスタートを可能にする。
それによりテスト中に起こる問題等を再現する。
6.ユーザインターフェースの実装
全ての機能をわかりやすく使用できるユーザインタフェースの設計と実装
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