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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧 捷彦



2.採択者氏名


代表者

牧野 圭太(東京大学大学院 情報理工学系研究科

共同開発者

  なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 オープンテクノロジーズ



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


 プログラミング教育を変える!Remote Pair Programming System 「Reppsy」



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

大学でプログラミング教育を行うのは難しい。小学校からプログラミングという環境に触れ大学に入学する時点でマスタークラスの学生もいれば、初めてPCに触れるような学生までいます。そのような多種多様な学生に対してどのような教育システムを導入すればよいでしょうか。その問題に対する一つの提案として、私はRemote Pair Programming System 「Rappsy」 の開発を思い立ったのです。「Reppsy」一言でいえば、ペアプログラミングを行うための開発環境となります。ペアプログラミングはXP(エクストリーム・プログラミング)の中の開発手法であり、次のような流れで行う。
・2人1組になり、一つのコードを記述する。
・一方がコードを書き、その間他方はコードの進行を監視し、アドバイスをする。
・目標を定め、その目標を達成したらコードの記述を交代する。
「二人で一つのコードを記述する」
一見すると効率が悪いと感じられるこの手法ですが。驚くべきことに次のような利点があると言われています。
・コードの品質が上がる
・開発効率が上がる
・互いの教育になる
  −2人で常にコミュニケーションをとりあい、意見を交わしながらプログラミングをするので、互いの教育に繋がります。
  −一方に技術があり、一方が初心者であっても、教えることで意見は深まります。
ペアプログラミングにはこのような利点がありますが、私が強調したいのは「ペアプログラミングは教育に貢献する」ということです。これは私が今行っているプロジェクトで実際にペアプログラミングを行い、実感しました。C#のコードを書いたことがない私とパートナーのM君でしたが、片方が記述している間にもう一方が調べている間に、常に目標は達成され、C#を難なく受け入れることができました。このペアプログラミングを、もっと活用すれば、大学の講義でプログラミング挫折者が減少するはず。しかし現在、ペアプログラミングを行うために作られた環境は存在していません。そしてその初めてのシステムこそが「Reppsy」です。Reppsyは次のような概要になります。
・2人以上のユーザがログインすることにより、ペアプログラミングを行うことができます。
・ユーザはそれぞれ自分のPC画面にあるエディタを使ってプログラミングができます。
・相手の記述したコードが随時自分のPC上で更新されていきます。
・どこにてもコミュニケーションをとるチャット機能が内蔵されています。
利点は次のようなものです。
・2人以上のユーザがいつどこにいても、IDとパスワードさえあれば、ペアプログラミングが行えます。
・自宅にいても、一人ではなく、仲間と一緒にできるので、初心者でもプログラミングを楽しく行うことができます。
・「プログラミングは一人でやるものではない」という認識をユーザに持たせることができます。
ペアプログラミングは教育に効果的な手法でありながら、プログラミング社会に浸透しているとは言えないのが現状です。「プログラムって一人で黙々とやるものじゃないんだ」という声を社会に浸透させ、プログラミング教育に貢献し、日本の情報技術の発展に貢献するシステムの開発を行いたいと思います。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

XP(eXtream Programming)で採用されているペアプログラミングの良さにほれ込み,ペアプログラミングに適した環境を世に提供するのだという意気込みに溢れた提案である。特に,大学等での初学者に対するプログラミング教育の場には必須の道具であるという信念から,こうした場でフリーにインストールしてもらえるようにすることを計画している。
二人でプログラミングを進める上で必要となる機能についてのアイディアはしごくまともなものである。これらをすべてブラウザだけがあれば使えるようなシステムとして組み上げるという計画である。どれだけ使い勝手よく組み込むかが勝負である。
提案は,すべてのゼロから作るとしているが,既存のものの活用も視野に入れて進めるといいだろう。ペアプログラミングを広めたいという意欲の高さを買っての採択である。




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