本プロジェクトでは、必要な情報を構造的に変換・加工し、可視化して提示することで、ユーザにトップダウン方式で求めている情報提示し、意思決定や発想支援を行うシステムを開発する。ここで、ユーザが求めている情報や抱えている問題にある周辺の有用な情報を、『気になる木』と呼ぶ。気になる木の情報からユーザは問題の解決の糸口を得ることや、発想が支援されることが期待される。
本プロジェクトでは、大きく2種類の木をつくる。一つは、近年、web上に急速に成長を遂げているフリーのデータベースのマッシュアップによって作成される『マッシュアップの木』もしくは、それらが複数集まった『マッシュアップの林』である。もう一つは、ユーザが対象としている分野の論文や特許情報集などから得られた情報により作成される『ユーザの木』である。この2つの木の重ね合わせにより『情報の森』が出来上がる。情報の森には葉(ノード)が密集し充実している部分や、枝(エッジ)があまりなくまだまだこれから成長していくと考えられる部分があり、それにより、どの部分の情報が足りていないか、どの部分が充実しているかが一目でわかる。すなわち、提案システムを用いることで、ユーザの気になる情報、気になる木が浮かび上がり、ユーザは情報の森を眺めることで、今後、調査すべき分野や攻めるべき方向性を容易に考えられる。
上記の木とは、具体的には論文やwebページの情報を木構造やネットワークといった構造的な形式で再構成したものであり、構造的に可視化することで全体と局所を一望でき、かつ、情報の穴を視覚的にわかりやすく示すことができる。そして、ユーザの意思決定だけでなく、データを構造的に可視化することによる発想支援や、システムにより発見できた気になる木の情報による発想支援などが期待できる。
なお、本プロジェクトでは、応用の一例として「研究戦略マップ」の構築を行う。
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