国際標準ISO/IEC 15408に基づくITセキュリティ評価制度によって情報システムがISO/IEC 15408の認証を取得することは,企業にとって情報システムにおける安全性の大きなアピールとなり,大きな利益へと繋がるものである.しかし,ISO/IEC 15408の認証を取得するための申請に必要なセキュリティターゲットと呼ばれる情報システムの設計仕様書を作成するためには,多大な時間と費用が必要であった.このため,セキュリティターゲット作成のための労力を削減するツールが求められている.
申請者は,セキュリティ機能の設計者が情報システムのセキュリティ機能を設計する際に,高い安全性を備えた情報システムのセキュリティターゲットを簡単に作成できるようにするために,セキュリティターゲットの雛形を自動生成するツールPOSTA(Prototype Of Security Target Auto-maker)を開発する.
POSTAは,利用者が設計しようとしている情報システムの概要を受け取ることで,ISO/IEC 15408認証取得済みの既存のセキュリティターゲットを元にして,新しいセキュリティターゲットの雛形を自動生成する.利用者は,POSTAによって雛形を自動生成することで,作成された雛形を叩き台として修正を加えるだけでセキュリティターゲットを作成することができるため,セキュリティターゲット作成における全体的な労力を大幅に削減することができる.
また,生成された雛形は,ISO/IEC 15408認証取得済みのセキュリティターゲットを元に生成されるため,少なくともISO/IEC 15408を満たすセキュリティを備えていると言うことができる.
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