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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧 捷彦



2.採択者氏名


代表者

WILLIS Karl(筑波大学大学院 人間総合科学研究科

共同開発者

  なし


3.プロジェクト管理組織


  財団法人国際メディア研究財団



4.採択金額


  2,730,000



5.テーマ名


  Alchemy: アイディアを生み出すスケッチ・システム



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

「Alchemy」とはユーザーとコンピューターが共に創造的なプロセスを経る、新しいモジュラ・ソフトウェア・スケッチ・システムです。「Alchemy」はデジタルなスケッチブックのような機能を持ちますが、従来のソフトウェアと違うのはコンピュータも表現者として創造を手助けする関係にある点です。コンピューターの行動としてランダム性、リアルタイム・アルゴリズム、ネットワークのマルチユーザーの機能を使って、ユーザーが今まで気づかなかった表現方法を導入します。
このプロジェクトでは「コンピュータは共同制作者として、どのようなアイディアを生み出し、人に何を貢献できるのか?」というテーマで広範な分野を視野に入れて研究したいと考えています。Adobe PhotoshopやCorel Painterなどのソフトウェアと競合せず、逆に創造プロセスの一番最初に使う実験的なソフトウェアを開発したいと考えています。そこで生み出されたアイデアは伝統的ソフトウェアで発展させていくこともできます。
基礎的なレベルで新しいプロセスや表現を見つけて、創造性を育てるのが私の希望です。そして、アイディアや創造表現はユーザー次第でどこまででも進歩できます。

 



7.採択理由(担当PMからのコメント)

人間が新しいアイディアを生み出す手助けとなるソフトウェアを作りたい,というのが提案者の目指すところである。提案者がこれまでに試みてきたもの,そして今回提案するものは,スケッチ(描画)の世界でそれを行う道具である。
こうしたアイディア生成の試みとして,大人がランダムに曲線を描いて子供に与え,それをもとに子供に何かの絵を作成させるというものがある。これにならって,PC上で外界の音によってランダムな線画を描くモジュール,入力した描画を左右対称形に重ねて生成するモジュール,生成した図形を領域いっぱいにパターンとして埋め尽くすモジュールなどを用意して,実際に子供たちやイラストのプロたちに使ってもらって実験を重ねてきている。
提案のプロジェクトは,これらのモジュールを組み込んだ描画ツールをきちんと作り,究極的にはオープンソースソフトウェアとして公開することを目指す。ツールはモジュール構造とし,プロジェクト期間中にもプロによる試用や,学校教育の場での子供たちに使わせる実験を重ねつつ完成度を高める予定である。
実績もあり,ソフトウェア製作の腕前もなかなかのものと判断しての採択である。




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