IPA






2007年度第I期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧   捷彦



2.採択者氏名


代表者

高山 健志(東京大学大学院 情報理工学系研究科)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 株式会社 オープンテクノロジーズ



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  心筋線維走向モデリングのためのスケッチインタフェース



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

本提案では,心臓シミュレーションにおいて重要なパラメータである心筋線維走向モデルを,スケッチにより直感的にデザインできるインタフェースを開発する.
心筋梗塞や脳卒中に代表される循環器疾患はがんと並んでわが国の2大国民病と言われ,年間約30万もの尊い命が循環器疾患により失われている.循環器疾患の特徴はいわゆる突然死が多いことで,約9万人の方が毎年心臓突然死で亡くなっており,中でも致死性不整脈はその原因の80~90%を占める重大な疾患である.従って,その対策は国家的重要課題であると言える.
この問題に対する取り組みの一つに,コンピュータ上に構築された仮想的な心臓モデルに対して電気生理シミュレーションを行うという手法があるが,そこに入力するデータやパラメータをいかに短時間で作成するかという問題が大きな壁となっている.
本提案では心筋線維走向モデルを心臓形状モデルの表面や内部へストロークを描くことにより直感的にデザインできるシステムを開発する.初期段階のプロトタイプシステムが既に開発されているが,ユーザテストの結果様々な改善すべき点が見つかったため,未踏ユースの開発期間中に医療の研究現場での実用に耐えうる完成度にまで高めることを目標とする.開発に当たっては国立循環器病センターの中沢一雄氏・原口亮氏および滋賀医科大学の芦原貴司氏らと協力に連携していく予定である.




7.採択理由(担当PMからのコメント)

心臓の筋組織がどのようになっているかを図示することを具体例として,医師がスケッチしたものから3次元モデルを組み上げるシステムを開発する。より一般には,ベクトル場の可視化の研究と位置づけることができる内容である。しかしながら,人体模型の可視化にベクトル場の可視化を適用する,という部分が新しい。
医学部の先生ともタイアップしての開発である。まずは心臓について医師が満足して使えるものを作り,それをもとにさらに人体模型の他の部位にも当てはまるものまでにつながるものを作り出してくれることを期待している。




  ページトップへ   






Copyright(c) Information-technology Promotion Agency, Japan. All rights reserved 2007