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2007年度第I期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧   捷彦



2.採択者氏名


代表者

絹脇 伸一(独ザーランド大学大学院 マックスプランク工科研究所)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


 財団法人国際メディア研究財団



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  MPEG等、動画圧縮を考慮したGlobal Illumination(大域照明)モデルの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

従来までの三次元映像の動画生成作業というのは各フレーム毎に大量の時間をかけレンダリングを行いすべての画像の生成後にポストプロセスとしてコンポジティングを行うという工程を踏まえていました。しかし、一般の動画というものは前のフレームと大きな部分で共通点を持っており前に計算した情報をすべて捨て再計算しなおすのは非常に資源の無駄になります。また、コンポジティングの際はmpeg圧縮をかけるのが一般的ですがここでも再び情報を失うことになります。

私たちの手法ではまず大域照明の方法にフォトンマップ法を採用します。付加情報として各ピクセルに貢献のフォトンのリストを持たせそれらを複数フレームにおいて再利用します。またmpegが視覚に及ぼす影響を考慮し、トーンマッピング後のmpegによる情報のロスが視覚誤差範囲内になるようにレンダリングをプログレッシブに行うというすべての工程を単一のフレームワークに収める事を目標とします。また我々の方法はHDR(high dynamic range)動画にも応用する事が可能です。

具体的開発項目は以下である。
1.大域照明アルゴリズムの設計
  フォトンマッピング法を改良した逆フォトンマップ法を実装する
2.MPEGの設計
  MPEG2、もしくはH264のエンコーダーを組み込む
3.2つのフレームワークを単一化
  独立した工程を一つのフレームワークに直接組み込む実装を行います
4.GPUを使ったアルゴリズムの加速化
  ここではGPUの逆ファイナルギャザリングという独自の手法を使用してアルゴリズムを高速化します
5.完成
  版権等で問題がなければオープンソースのソフトとして公開する予定です




7.採択理由(担当PMからのコメント)

アニメーションの動画作成を行う際に,最終的にMPEGに生成することを念頭において,それぞれの静止画像から動画生成を行うプロセスに高速自動計算を導入することで,新しいフレームワークを提供しようという計画である。この高速自動計算によって,個人がアニメーションを作成することも容易になるという。
開発者は,プログレッシブにレンダリングを進めるアルゴリズムをすでに作り上げ,次々と連続する画像をレンダリングできるに十分な速度が得られることを確認している。その高速性を活かして,出来上がりの視覚効果を確認しならが,精度をあげていく反復プロセスが踏めるシステムを作る予定でいる。
準備状況も確実であるし,技術力も高いものがある。外国の研究者の指導も受けながらこの開発を進める予定であるという。高いレベルでの仕上がりを期待している。




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