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2007年度第I期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧   捷彦



2.採択者氏名


代表者

松原 靖子(お茶の水女子大学大学院 修士課程)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


  リトルスタジオインク株式会社



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  働く女性のための「家事分担支援ホワイトボード」システムの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

働く女性にとって,家庭で一番重要なのは,家族(特に夫)からの理解と協力である.ただし,家族からの理解と協力が得られたとしてもそれだけでよいともいえない.なぜなら,適切な家事分担がなされなければかえって家事効率が下がってしまうからだ.(効率が悪ければ,結局ひとりで全部やってしまったほうが早いということにもなりかねない.)
そこで本提案では,家族全員で家事全般状況の情報を共有でき,さらにはそのひとに合った家事タスクを推薦してくれるような,家族のやることリスト管理システムの開発を目指す.
具体的には、従来から家庭の中で,リマインダ,to do管理,情報共有等の目的で利用されてきた「ホワイトボード」の機能を拡張し,家の外からでもアクセス可能で,記述内容もリアルタイムで自動的に書き換わる「知能つき電子ホワイトボード」を開発する.管理対象とする項目は,掃除,ゴミ出しから家計管理,晩ご飯の材料の買出しまで家事全般とする。
本システムの利用により,主として従来主婦のみが行っていた家庭の管理・運営に家事を把握していない家族も参加可能となり,仕事の忙しい女性にとっても理想的な環境が実現できる.
開発の流れを以下に示す.
1.各家事タスクの管理メカニズムを設計・実装
家事タスクの種類ごとに別けて,それらの管理をするための手法を提案・実装
2.家事を分担するための手法を設計・実装
各家事タスクを複数人で行うための手法を提案し,タスク分担処理を具体化.
3.最適家事タスク推薦の手法を設計・実装
家族に対し,システムが自動で最適家事タスクを提示する仕組みを考察・実装.
4.ユーザの使いやすさを考慮したホワイトボードインタフェースの設計
従来のホワイトボードを使用する際の感覚に近い,直感的なインタフェースを設計.




7.採択理由(担当PMからのコメント)

家庭のメンバーが相互に予定を記入し,それに基づいて相互に家事を分担して実行する情報センターに当たる仕掛けを作ろう,という女性ならではの発想に基づく計画である。予定表の管理,ということだけならすでにあまたのソフトウェアが存在している。しかし,それで家事の分担を図るのに使えるものになっているかというと,ほとんど絶望の状況である。それは,コンピュータを使う,という発想にとどまっている限り抜け出られないであろう,というのが開発者の主張であり,実験の結果でもあるという。
壁にかかったホワイトボート。そこに各自が書き込んだり,貼り付けたりする。それをママがちょっと整理してあれやってね,これやってね,と書き込む。子供は学校から帰ってきてそれを見て頼まれた仕事をこなす。パパが早く帰った来たときも同じ。ついでに,そのホワイトボードへの書き込みが携帯電話からできるといいし,ママの整理の手伝いをホワイトボードが自らやってくれるといいし,ついでにあれやってね,というメッセージが携帯電話に転送できるといい。こんなスマートホワイトボードを作って,家庭の中に位置づけたいというのである。
使える技術はいくらもある。それをどこまで家庭の中に位置づけられるものに仕上げるか,そこが腕のみせどころであり,開発者のもっとも注力したいことでもある。女性の目から出てくるアイディアに期待する。




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