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現在、成人日本人の約70%が携帯電話を保有している。携帯電話機は単なる通話のための道具に留まらず、通信ツールとして広く活用されている。しかしながら、通常のPCにおける通信と比較すると、十分な有用性・信頼性を有するとは言いがたく以下のような問題点がある。
・ HTTP・HTTPS通信しか行えない
・クライアント認証が行えない
・通信先が限定される
・携帯電話機上に保持できるデータが限られる
セキュリティーの観点からやむをえない部分もあるが、結果的に、自由にPKIやSSLを用いたり新しい暗号・認証システムを用いたりするなどのセキュリティー面での柔軟性を奪う結果となっている。
これらの問題を解決するために、HTTPおよびHTTPS上に仮想的にソケットを作成する。すなわち、パケットをHTTP/HTTPSのデータとして通信させることにより、HTTP/HTTPS上で自由にポート番号やプロトコルを使えるようにする仮想ソケットを実装する。その上でSSLなどを用いることによって、クライアント認証や携帯電話間のP2P通信・任意のPCとの安全な通信を行うことができるようになる。
更にこの応用として、PC上に暗号化されたファイルを置くことによって安全が確保された認証機能つきファイルシステムと、携帯電話間のP2P機能を用いたファイル共有システムを開発する。
本開発は基本的には携帯電話機をターゲットと考えているが、システム自体はJ2MEにとどまらずJ2SE環境でも広く使えるものである。たとえばファイヤーウォールの関係でポート80番しか使えないケースでも、柔軟な認証・暗号化を行うことが可能となる。
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