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第2回海外事業化支援事業報告
「未踏ソフトウェア」参加者に海外進出の第1歩を踏ませた4日間のプログラム
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)では、2007年度より「未踏ソフトウェア創造事業」の参加者の海外進出を支援する目的で「海外事業化支援事業」を行っている。2007年6月3日〜9日に行われた第1回は、竹内郁雄東京大学大学院教授を団長としスーパークリエータ3名を米国シリコンバレーに派遣した。
2008年3月10日〜14日に行われた第2回「海外事業化支援事業」では、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授で元マイクロソフト会長の古川享氏を団長、独立行政法人産業技術総合研究所Support Advisorのウィリアム齋藤氏を副団長、米First Compass Groupのコンサルタント、外村仁氏をアドバイザーとして4日間のプログラムを組んだ。
参加者した開発者、起業家は次の10名:
・鎌田 長明(株式会社情報基盤開発
経営最高責任者)
・小林 慶太(株式会社Curio 代表取締役社長兼CEO)
・大澤 昇平(株式会社Curio 取締役兼CTO)
・平野 未来(株式会社ネイキッドテクノロジー
代表取締役)
・佐野 岳人(株式会社ネイキッドテクノロジー
取締役)
・杉山 竜太郎(株式会社LoiLo 取締役)
・大塚 俊一(株式会社LoiLo)
・斉藤 匡人(慶應義塾大学
大学院政策・メディア研究科
博士候補生)
・大囿 忠親(株式会社ウィズダムウェブ
取締役副社長兼最高技術責任者/名古屋工業大学大学院 准教授)
・冨田 慎一(株式会社マッシュマトリックス
代表取締役社長)
今回のミッションの内容は、以下の通りだ。
■1日目:「スタンフォード大学でシリコンバレーの本質を学ぶ」

米国スタンフォード大学 スタンフォード大学ポール・アレンセンター
初日、サンフランシスコ空港で合流したミッション参加メンバーは、その後、サンフランシスコ市内で昼食を取った後、米国スタンフォード大学のポール・アレン講堂に集合した。団長の古川享氏、アドバイザーでシリコンバレーの日本人ベンチャー事情に詳しい外村仁氏、そして日米のビジネスに精通したリチャード・ダッシャー氏(スタンフォード大学工学部特任教授でアジア・米国技術経営研究センター所長。元米国国務省日本語研究所長)の講義を受けるためだ。

IT業界を築いた人々の仕事への姿勢を説いた古川氏
古川氏による講演では、氏が共に仕事をしてきたマイクロソフト共同創設者のビル・ゲイツやアップル社共同創設者のスティーブ・ジョブズらの仕事に向かう姿勢などを紹介した。
どちらの人物も、エンジニアとしての能力が特別優れているわけではないが、人から話を聞きだす才能が秀でており、話を聞きだした相手をその気にさせる能力も優れている、という。
古川氏は、自分で開発から経営まですべてをこなすのではなく、自分より優れた才能を持つ、良い仲間をみつけるよう説いた。

人のネットワークの重要性を説いた外村氏
外村仁氏も、人のネットワークの重要さについて説いた。シリコンバレーで、もっとも重要なのが、どんな人とネットワークを築いているかだという。自らの起業経験を経て、シリコンバレー在住、日本人起業家のネットワーク、SVJEN(Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network)の創設に関わった同氏だが、同じシリコンバレーでもインド人やイラン人など多人種は数倍から十数倍規模のネットワークをつくって支え合っているという。
氏はシリコンバレーでの人付き合いの重要なルールについても話した。「Give & Take」の精神で、これは読んだ通り、まず「Give」があり、それに伴って「Take」することができる。自ら特定分野の情報を発信して行くと、そこに同じ分野に興味のある人が集まってきて、次の行動もおこしやすくなる。積極的に情報を発信して行くことが重要だ。

シリコンバレーの成り立ちや成功要因を解説したダッシャー氏
リチャード・ダッシャー氏は、まず「シリコンバレーは失敗に寛容」という通説を覆した。氏は「失敗を徹底的に分析し、繰り返さないようにするのがシリコンバレー」だという。
シリコンバレーは今はIT産業で有名だが、常にそうだったわけではない。元々はシリコンウェーハーの製造で大きくなったが、今ではITだけでなくバイオ産業も盛んだ。常に「次の大きな波」を狙っているのがシリコンバレーだ。
このように同地が起業家精神で溢れているのには、同地に起業に必要なインフラが整っていることも関係している。例えば優秀なエンジニアだけでなく、個人投資家、経営者、弁護士、会計士といった人材についてもベンチャーに詳しい人が揃っており、新しい会社を受け入れる文化がある。ダッシャー氏は起業で重要な4つのポイントとして、「チーム」、「投資家」、「ビジネスプラン」、「コミュニティ」を取り上げた。
3氏の講演は、いずれも好評で、参加者からは「学生ベンチャーを成功させるには?(学生起業はいいアイディアでなければ失敗する/ダッシャー氏)」、「日本ではなかなか初期段階での投資が受けにくいが、どう思うか(日本では「おいしい話」に投資するという投資家が多いが、それはプロの投資家としての考えではない/ダッシャー氏)」など積極的な質疑応答が行われた。
■2日目:「米国の投資家に向けてプレゼンテーション」
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2日目の冒頭挨拶を飾る
ウィリアム齋藤氏
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ヤフー社のジェリー・ヤン氏ら多くの有望なベン
チャーを見いだしてきたアーンスト・アンド・ヤ
ングのパートナーら。

参加者らはアーンスト・アンド・ヤング社のパート
ナーにプレゼンの特訓を受けた
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2日目は、今回のミッションでもっとも重要な日となった。夕方から参加者全員が、60人近い米国の投資家達を前に、自らの会社やその製品をプレゼンテーションすることになっていた。
朝は副団長、ウィリアム齋藤氏の挨拶につづき、同氏が日本で審査員としても関わったことがある「アントレプレナー・オブ・イヤー(EOY)」という表彰プログラムを行っている会計事務所、アーンスト・アンド・ヤング(以下、EY社)のパートナーら。EY社からやってきたのは同社に25年勤務し、ジェリー・ヤンらを発掘した人物としても知られるジェフ・レーベル氏、パートナーのロバート・ブラウン氏、そして日本人重役の田中重信氏の3名だ。
3氏は、まず「ベンチャーキャピタルはリスクを嫌う。ベンチャー起業は投資家のリスクを最小限にするよう務めるべき」など、シリコンバレーの現実について講義を行った。
その後、ミッション参加者は2チームに分かれて、プレゼンテーションの特訓を受けた。同日夕方に予定しているプレゼンテーションをEY社の3名や古川団長に対して行った。それに対して、EY社のパートナーらが、「最初のスライドですべての要素を語りきる」、「5分で一通り話をし、それで興味を持たれたら投資家が追加で質問をしてくる」といった具合に、プレゼンテーション時のやりとりや、よく受ける質問など、やりとりの要領を教えた。
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左からマーク・コミソ氏、中村幸一郎氏、
ナイーム・ザファール氏。
午後の講演を行った。
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午後には起業家であり、投資家でもあるコンペリング・キャピタル・ソリューションズ社のマーク・コミソ氏が、シリコンバレーで求められている起業家精神や、起業家視点によるプレゼンテーションへのアドバイスを行った。
つづいて三菱商事、イノベーション事業グループの中村幸一郎氏が、日本とシリコンバレーのベンチャーの違いなどを紹介。「日本ではひとつの企業に勤め続けることが美徳とされているが、シリコンバレーでは起業を経験した人の中には蓄積された経験やノウハウを活かして、何度も起業を繰り返すシリアル・アントレプレナーが多い」といったことに触れた。
カリフォルニア大学バークレー校のレスターセンター・フォー・アントレプレナーシップ&イノベーションの講師、ナイーム・ザファール氏が「起業のための10のステップ」という題で講義を行った。
1. 「なぜ起業するのか」という意思を固めることなど、事前の前提条件のクリア
2. まだ満たしていない条件を整えること
3. 自分に与えられたチャンスの大きさを計り知ること
4. 自分の顧客をよく知ること
5. ビジネスモデルをどのように拡張して行けるかを考えること
6. 市場においての立ち位置を見極めること
7. 最良のチームを作ること
8. 最初は家族や友達の投資からはじめ、そこからより大きなステージに移行する「ブートストラッピング」を行なうこと
9. 投資を得ること
10. 会社の基盤を整えること
というものだった。

この後、ミッション参加者は、特訓や講義で教わったことを参考に、それぞれのプレゼンテーションをブラッシュアップし、投資家へのプレゼンテーションに臨んだ。
スタンフォード大学近くの弁護士事務所で行った投資家へのプレゼンテーションには、さまざまな人種、さまざまな背景を持つ投資家達が集まってきた。



まずはIPAの占部が未踏ソフトウェア創造事業を説明した。それにつづいて鎌田氏、
小林氏、佐野氏、大塚氏、斉藤氏、大囿氏そして冨田氏がプレゼンテーションを行った。
開始時間になるとアドバイザーの外村氏の挨拶に続き、IPA統括参事の占部浩一郎が「未踏ソフトウェア創造事業」についての説明を行い、それにつづいて、鎌田氏、小林氏、佐野氏、大塚氏、斉藤氏、大囿氏そして冨田氏が、この順にプレゼンテーションを行った。
どのプレゼンテーションの後にも、投資家からは質問が相次ぎ、全員がプレゼンテーションを終えるまでには2時間近くを要した。
プレゼンテーションの後には、参加した投資家らとプレゼンテーターらによるネットワーキングパーティーが行われた。初日の講義にもあったように、シリコンバレーでは人のネットワークが何よりも重視されている。参加した投資家の中には、日本の起業家やそのサポーター達とのネットワーキングを目的にしていた人も多かったようだ。
何人かのプレゼンテーターは、このパーティーでも質問攻めにあっていた。
プレゼン後は、投資家らと一緒にネットワーキングパーティーを行った。
製品の個別デモを迫られる参加者もいた
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1日が終わった後、古川団長の部屋で
反省会が行われた
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■3日目:「米国ベンチャーの空気を肌で感じた1日」
3日目、ミッション参加者は2手に分かれて、現地企業を訪問した。
ウィリアム齋藤氏をリーダーとした1つ目のグループは、チャーターバスを使って23andMe社、Yoics社、CogHead社を訪問した。参加メンバーは小林氏、大塚氏、斉藤氏、大囿氏、佐野氏、冨田氏。
23andMe社
最初のグループ、1つ目の訪問先は23andMe社(https://www.23andme.com/)。同社はバイオ系のベンチャーで、1ユーザー当たり1,000ドルで、DNAを解析するサービスを提供している。最近、グーグルから大口投資を受けたことでも話題だ(実は同社の共同設立者、アン・ウォジッキ氏はグーグルの共同設立者セルゲイ・ブリン氏の妻)。
Yoics社
2つ目の訪問先は、パソコンを遠隔操作するソフトを提供するYoics社(http://www.yoics.com/)。遠隔操作の際、ネットワークの途中にあるルーターやファイヤーウォールなどが原因で操作したいマシンにアクセスできないことがあるが、同社は「ファイヤーウォール超え」技術に定評がある。ただし、このファイヤーウォール超えがセキュリティー問題とならないように、アカウント登録によるユーザー管理なども行っている。まだまだ誕生直後の小規模な会社で住宅の一角をオフィスとしていた。
CogHead社
3つ目の訪問先はCogHead社だ(http://www.coghead.com/)。ドラッグ&ドロップの操作で、簡単にアプリケーションを作成するマッシュアップツールを提供する会社で、同様にマッシュアップ製品を開発している冨田氏の希望で見学することになった。
参加者は訪問先で各企業の説明を受けた後、各社の状況に自分たちの状況を照らし合わせて質問を繰り出していた。
もう1つのグループは、古川団長が、自ら大型VANを運転して率いた。参加メンバーは鎌田氏、平野氏、杉山氏。
Eye-Fi社
第2のグループは、まず昨年製品が発売されるや全米で大きな話題となった無線LAN一体型のSDメモリーカードを発売するEye-Fi社を訪問した。
Eye-Fiは、デジタルカメラで写真を撮影すると、それを無線LAN経由で自動的にパソコンやインターネットの写真共有サービスに転送する。
訪問者らは同社内を見学した後、投資を受けるまでどの程度、交渉をつづけたかなど米国で起業にいたるまでのプロセスを具体的に聞いた。
一行が次に訪れたのはアップル社だ。
ガレージで起業し、パソコンを誰もが買ってきてすぐに使える身近な存在に昇華させ、自らも米国屈指の急成長ベンチャーとして注目を集めた企業だ。
フォーマルなヒアリングなどは行わず、本社に入館した後、社員も利用する食堂のカフェ・マックにて、昼食を食べつつ日本人社員に同社での仕事ぶりなどについて話を聞いた。

Danger社
3つ目の訪問先は、最近、マイクロソフト社に買収されたモバイル通信系ベンチャーのDanger社だ。同社はiPhone登場のはるか前に、コンシューマー向けのスマートフォンというジャンルを築き、世界で初めてデータ定額の料金プランを実践した企業で、米国の高校生やろうあ者の間では絶大なシェアを握っており、アップル社のiPhone、Google社のAndroidにつづく第3の勢力としてマイクロソフト社が最近、買収を行った。
小さなベンチャーが、巨大なキャリアや製造をお願いしたシャープなどの巨大企業とどのようにして話をつけたのか、創業者らがどういった背景の持ち主か話を聞いた。

古川氏が自ら運転したVAN
増井氏の自宅でパーティー
その後、二手に分かれていたグループは、ホテルで合流をし、現地在住のソフトウェアエンジニア、増井俊之氏の自宅を訪問した。増井氏は富士通、シャープやソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所の研究員を経て、現在、米アップル社で開発を行っている人物。
一行はその日に訪問した企業についての感想などをカジュアルに話し合った。
■4日目:「グーグル社訪問」
4日目は実質的には最終日となった。この日、ミッション参加者を代表する4名は米グーグル社にてプレゼンテーションを行うことになっていた。
同行したIPA職員、古川団長及びウィリアム齋藤氏らの協議の結果、斉藤氏、鎌田氏、杉山氏/大塚氏そして大囿氏がこの順番でプレゼンテーションを行うことが決まった。
参加者らはチャーターバスでグーグル本社に向かった。
ロビーで集合すると、まずはグーグルの川原英哉氏らの歓迎を受けた。グーグル本社のそこかしこには、今回のミッションを歓迎し、プレゼンテーションの内容を告知する張り紙が貼られていた。
一行はグーグル本社ビルと食堂、スポーツジムなどの施設を案内され、金曜日に行われるTGIFというイベントでは、創業者の2人が気軽に顔を出し、同社社員からの直接の質問を受けていることなどグーグル社の施設や社員の日常についての話を聞いた。
一通りの施設を案内された後、一行はメインのカフェテリアとなるチャーリーズ・カフェにて昼食をとった。未踏のエンジニアに興味を持つグーグル社の社員らが、その席に加わった。
ミッション参加者らは、グーグル社の最新の動向や日頃の働き方について話を聞いた。
その後、代表の4名(斉藤氏、鎌田氏、杉山氏/大塚氏、大囿氏)がプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションの内容は、Google社のTech Talkのチームがビデオ収録を行い、現在、YouTubeを通しても公開されている。
http://www.youtube.com/watch?v=MHIb3yjb4ys&eurl=http://nobi.cocolog-nifty.com/nobilog2/2008/03/youtube_c941.html
プレゼンテーションは社員が頻繁に行き交う社内のホールで行われ、何人ものグーグル社員が足を止めてプレゼンテーションの様子を覗いていた。特にLoiLo社のプレゼンテーションは大きな注目を集め、その後、個別にグーグルとの話し合いが行われることになった。
その後、一行は大きな会議室へ案内され、そこでプレゼンテーションの時間には来られなかったグーグル社員らも招いての意見交換会を行った。斉藤氏や杉山氏ら何人かのプレゼンターは、グーグル社員らの熱心な質問攻めにあい個別のデモンストレーションも行ったようだ。

サンノゼ市にあるJETRO BICを訪問した
JETRO
BICの説明を受ける参加者達

JETRO BIC入居者達の感想を聞いた
グーグル社を離れた一行は、今回のミッションの協賛でもある「JETRO」(ジェトロ、独立行政法人 日本貿易振興機構)のオフィスを訪問すべくサンノゼ市を目指した。訪問した先は、JETRO BIC(Business Innovation Center)、ベンチャーの米国進出を手助けするインキュベーションオフィスだ。
メンバーは、まず米国市場進出を手伝うUS
Market Access CenterのCEO、チャック・エリクソン氏が「組織の概要」や「マーケット調査」や「戦略コンサルティング」、「米国オフィスの提供」など同組織が提供するサービスについての話を聞いた。つづいて一行はJETRO BIC施設内に用意されたオフィス貸しのサービスの説明を受けた。JETRO BICには、米国進出を臨むベンチャー向けに12のオフィススペースが用意されており、最大2年間にわたって賃料も含めて面倒を見てくれる。JETROでは、この他、マウンテンビュー市にバイオテクノロジーベンチャーのインキュベーション施設も用意している。
説明の後、一行は実際にそのオフィスを見学した。JETRO BICの一角には、「未踏ソフトウェア創造事業」出身者のオフィスが並ぶ。
ウタゴエ(株)とソフトイーサ(株)の代理店であるぷらっとホーム(株)の米国オフィス、(株)サルガッソーのオフィスの間には、Lunascape(株)が10番目の入居者としてオフィスを構える予定だ。
米国で頑張る先輩達の様子を見て、真剣に米国進出を検討し始めたミッション参加者もいたようだ。
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大団円を迎えたコンピューター・ヒスト
リー・ミュージアム。往年の名パソコン
がズラリと並んでいる
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スーパーコンピューターのCray-1
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コンピューター・ヒストリー・ミュージアムで行ったWrap up meetingの最後にはIPAの職員を代表して占部が挨拶した。
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4日間にわたるミッションは、コンピューター・ヒストリー・ミュージアムで大団円を迎えた。
一行はまず同博物館でIT革命のルーツであるコンピューターの歴史について学んだ。ボランティアスタッフによる丁寧な解説に古川団長が日本での状況などの情報を加え、ENIACやCray社、IBM社などの大型コンピューターの話を聞いた。
その後、博物館内の会議室でウィリアム齋藤氏が今回のミッションのまとめとなる話をし、今後、海外進出に向けてがんばる参加者らに、「あきらめないこと」、「ネットワークを大事にすること」などのメッセージを送った。
その後、食事が用意された別室で、今回のミッションの締めとなるWrap up meetingを行った。Wrap up meetingには2日目の投資家向けプレゼンテーションで知り合った人々や同日グーグル社で知り合った人々が招待された。
Wrap up meetingの後、一部の参加者はグーグル社の社員に誘われて現地のバーでさらに親睦を深めた。
一方、早くホテルに帰ったミッションのメンバーは古川団長の部屋に集まり、4日間のミッションの体験を振り返った。
■ミッション全体を通して
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アップル社の開発サポートスタッフを
訪問するネイキッドテクノロジー社の
佐野氏
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5日目、一行は朝10時のバスで飛行場へと向かった。ただし、それに先駆けて携帯電話向けのソフトウェアをつくるネイキッドテクノロジーの平野氏と佐野氏は、製品計画にもあるiPhoneへの対応を計るべくアップル社の開発社サポート担当者と会合を行った。
これ以外にもFirefox向けプラグインをつくるCurio社の2人はMozilla社を、同じくCurio社の大澤氏はオラクル社を訪問するなど、ミッション参加者は忙しいスケジュールの合間を縫いつつも、この機会を活用して、現地の人との交流を行ったようだ。
大囿氏は、Flash対応携帯電話の普及状況の違いなど日米のマーケットの違いを痛感したようだ。
4日半に及ぶミッションを通して、プレゼンテーションがみるみる上達した参加者もいる。2日目の投資家向けプレゼンテーションでは緊張していた鎌田氏も、グーグルでのプレゼンテーションでは、同社に置かれていたアンケート用紙を手に聴衆のいる真ん中まで出て行って話をするなど、機転のきいたプレゼンテーションで聴衆の心をつかんだ。
参加者はシリコンバレーの文化を頭でも体でも感じ、米国でビジネスをやること、日本から進出するための勘所を掴んだように見える。
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