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2006年度下期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

竹村 伸太郎(ソフトアドバンス株式会社

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  リトルスタジオインク株式会社



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  ブロガーのための動画広告配信システム



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

近年YouTubeに代表される動画共有サイトが、広告媒体としての圧倒的な市民権を得つつある。その実例として、ナイキジャパンのPRチームが作成したNikeCosplayというオンライン動画広告は、世界中のblogで評判になり、公開からわずか1カ月で視聴回数が25万以上に達し、またそれに伴い商品サイトへのアクセス数も向上したと言う。 このようにオンライン動画広告の認知が着々と広がる中で、今後は個人blogにおける動画アフィリエイト広告が注目を集めることが予想される。ただし、現状では動画広告を個人製作するのは容易なことではない。実際に動画広告を作るためには、多くの素材の手配とオーサリングツールへの習熟を要することから、作り手の大多数にとって敷居の高い存在であると言わざるを得ない。

しかし、オンライン動画広告は、テレビCMや文章広告にはない可能性を秘めている。それはメッセージの持つ広告効果の定量化がより高い精度で実現できることだ。読者が広告の内容に確認してリンクをクリックしたその瞬間、動画広告はクリックされる直前にその読者の心を掴むメッセージを発していた可能性が非常に高い。つまり読者がクリックしたタイミングを自動集計することで、映像が持つどのメッセージが読者を触発しているのかが、定量的に分析することができる。ただし、この可能性を示すためには、動画のフレーム番号とキーワードを対応付けるメタ情報が存在していることが前提となる。現状でこのようなニーズに対応したオーサリングツールは存在しないため、外部ツールでデータの解析及び動画との対応付けを行わなければならない。さらに多くの作り手は、動画広告を効率的に作るための術までを持ち合わしていないことを踏まえ、映像自体の生成をも視野に入れる必要がある。

以上、本システムではPowerPointやテキストファイルから、前述のメタ情報と読者の目を引く特殊効果を伴った動画を生成するためのレンダリングエンジン、そしてblog上の操作履歴を残す動画再生プレイヤー、及びユーザーの操作履歴情報から広告効果を可視化するサーバーのプロトタイプを提供し、ブロガーのためのオンライン動画広告を容易に開発できる環境を実現する。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

「戦略」がたっぷり埋めこまれた提案である.未踏ユースには学生の応募が多く,企業の人が,本業ではなくサイドワークとして応募してくることは多くない.本業との兼ね合いにおいて,プロジェクト提案では将来を見据えた戦略が必要になるのだが,竹内の見るところ,この提案ではそれに成功している.
  提案のベースになっているのは竹村君が以前開発したprezvisionというプレゼンテーション・パワーアップツールである.たしかにこれなら動画広告を誰にでも簡単に作ることができそうだ.これに,広告効果を確認するためのメカニズムを組み込もうというわけだ.「儲かる」をキーワードに,積極的にビジネスを指向し,インターネットをさらに活性化させるという提案なので,できあがったときにこれに着目する大手企業が出てくる予感がする.
  竹村君はしっかりした提案文書を書く人なのだが,口頭プレゼンではスライドの美しさはともかく,話が妙に散漫になって主題が見えにくくなる傾向がある.こういうのを「紺屋の白袴」というのだろうか:-) 世の中には研究補償説なる説があり,人は自分の苦手なことを研究してしまうらしい.だからこそ(?),このプロジェクトではみんなが使える実用システムができると期待できる.





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