| 近年YouTubeに代表される動画共有サイトが、広告媒体としての圧倒的な市民権を得つつある。その実例として、ナイキジャパンのPRチームが作成したNikeCosplayというオンライン動画広告は、世界中のblogで評判になり、公開からわずか1カ月で視聴回数が25万以上に達し、またそれに伴い商品サイトへのアクセス数も向上したと言う。 このようにオンライン動画広告の認知が着々と広がる中で、今後は個人blogにおける動画アフィリエイト広告が注目を集めることが予想される。ただし、現状では動画広告を個人製作するのは容易なことではない。実際に動画広告を作るためには、多くの素材の手配とオーサリングツールへの習熟を要することから、作り手の大多数にとって敷居の高い存在であると言わざるを得ない。
しかし、オンライン動画広告は、テレビCMや文章広告にはない可能性を秘めている。それはメッセージの持つ広告効果の定量化がより高い精度で実現できることだ。読者が広告の内容に確認してリンクをクリックしたその瞬間、動画広告はクリックされる直前にその読者の心を掴むメッセージを発していた可能性が非常に高い。つまり読者がクリックしたタイミングを自動集計することで、映像が持つどのメッセージが読者を触発しているのかが、定量的に分析することができる。ただし、この可能性を示すためには、動画のフレーム番号とキーワードを対応付けるメタ情報が存在していることが前提となる。現状でこのようなニーズに対応したオーサリングツールは存在しないため、外部ツールでデータの解析及び動画との対応付けを行わなければならない。さらに多くの作り手は、動画広告を効率的に作るための術までを持ち合わしていないことを踏まえ、映像自体の生成をも視野に入れる必要がある。
以上、本システムではPowerPointやテキストファイルから、前述のメタ情報と読者の目を引く特殊効果を伴った動画を生成するためのレンダリングエンジン、そしてblog上の操作履歴を残す動画再生プレイヤー、及びユーザーの操作履歴情報から広告効果を可視化するサーバーのプロトタイプを提供し、ブロガーのためのオンライン動画広告を容易に開発できる環境を実現する。
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