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2006年度下期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧   捷彦



2.採択者氏名


代表者

舘 知宏(東京大学大学院工学系研究科)

共同開発者

なし



3.プロジェクト管理組織


  株式会社 創夢



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  三次元折紙設計ツールの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

折紙を三次元的に設計するツールを開発する。
「襞分子」を用いた新しい三次元折紙設計法に基づいて、与えられたポリゴンメッシュから、折線に従って折ると完成形になる「展開図」を設計するまでの支援を行うツールである。
簡単な操作で三次元的パーツを設計することが可能であり、また既存の設計法によるパーツを配置して融合させることも可能である。折紙の全体を設計、構築するための総合的なソフトウェアとなることが期待される。

ツールは以下のような機能からなる。

1)初期展開機能・展開面の移動機能
三次元面のポリゴンメッシュデータを読み込み、それをペーパークラフトを作るように初期展開する。ユーザは移動・回転、接続・切り離し等のエディタ機能を通じて展開された面を配置する。

2)二次元・三次元不等式条件の判定
襞分子生成条件と三次元干渉条件は配置された面の頂点間の距離と角度関係の不等式で表されるため、条件が満たされていないところをユーザに強調して提示し、面の配置を考える時のサポートをする。

3)不等式条件の解法サポート機能
部分的な不等式条件をペナルティファンクションなどを使って解く機能も面配置エディタの一機能としてつけ、同時に複数の面の調整を可能とする。

4)展開図作成機能
不等式関係を満たす配置が完成したら、面の間に「襞分子」を自動生成すれば、必要な展開図が完成して出来上がりとなる。

5)拘束条件の導入
既存の展開図を元に拘束条件を構築し、面を配置することによって、既存手法的「カド」を立体的な造形に変形するための折線パターンを作ったり、複数の既存のパターンを無理なく繋ぐ接続パターンの設計を行うことができる。
そのために、既存の展開図からの面生成及び頂点や面を固定するための拘束条件の設定とその拘束を満たした上での編集機能を作る。




7.採択理由(担当PMからのコメント)

折り紙で三次元物体を構成する際の,その設計を支援するソフトウェアを作ろうというもの。この種のプロジェクトは,開発者自身がそれを使って楽しみたい,という強い希望・意欲をもっているものが多い。つまり,「好きこそものの上手なれ」という手合である。館君の三次元折り紙もその代表格となるプロジェクトである。すでにいろいろと下調べもすんでいるので,確実に「楽しい」ソフトウェアができることが期待される。もっとも,そうして設計された折り紙を実際におるには,1件10時間もかかる(持参した急須の折り紙がそうである)というから,これまた「好きこそ。。。」の人でないととてもその結果を実際に楽しむことなどは凡人にできないところのものではある。ついでに,せめて1時間程度に折れて「おお!」という出来栄えの折り紙を例として設計してみせてくれるといいかもしれない。




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