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2006年度未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

西田 健志(東京大学大学院博士課程

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 オープンテクノロジーズ



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  「あと一歩の勇気」を引き出すコミュニケーションインタフェースの開発



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

目上の人に対して、積極的に意見することを躊躇してしまう人は少なくない。また、不特定多数の人間が匿名で参加する掲示板などの環境では、積極的な意見が多く見られる反面、無責任な発言が横行している。特に日本人はそういった傾向が強い。
本プロジェクトの目的は、そのように引っ込み思案になりがちな人・環境から、コミュニケーションに積極的に参加するための「あと一歩の勇気」を引き出すことである。
本プロジェクトがそのために用いるのは、傘連判状(からかされんばんじょう)のメタファである。傘連判状とは、江戸時代の農民一揆の際、加盟者全員が平等であることを示すため、円形に名前を記したものである。当時、傘連判状は一揆の責任を一人の首謀者に負わせることを回避することを主な目的として作られたが、本プロジェクトではその考え方をより前向きに捉え、現代において復活させる。
傘連判状メタファは、単に発言者を特定できないようにするものではない。一揆の象徴としての傘連判状を常に見ながらコミュニケーションすることは、それ自体参加者の勇気を鼓舞する効果があるだろう。
本プロジェクトは当面、上記の傘連判状メタファを備えたチャットシステムを作成することを計画しているが、それに留まるものではない。本プロジェクトを通じて、非同期に会話が行われる掲示板、映像を利用するテレビ会議システムなどにも応用されうる成果が得られるものと提案者は考えている。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

西田君の挑戦はこれで3回目 (3年目) である.今回は3度目の正直となった.一番最初の提案だったLock on Chatというチャットシステムは,未踏ユースとは関係なく開発されたが,なかなか素晴らしいシステムに仕上っていた.PMがなにかを見損なっていたのだろうか? ところが,回顧してもどうもそんな気がしないのである.西田君から,なにか我々に見損じをさせるような特別のオーラが出ているのかもしれない.
という冗談はさておき,今回も「傘連判状」なる江戸時代の集団発言様式をメタファとする,とても面白いが,ちょっと不思議な提案である.Lock on Chatのときも感じたのだが「でも,それは私は使わないなぁ」.しかし,今回はそれではいかんと考え直すことにした.ジーサンの感受性ですべての判断をしてはいけない.若い人の発想から若い人たちが喜ぶ面白いシステムができる.なにをいまさらだが,その原点をもう一度確認するためにこそ,西田君には,この面白い発想をぜひもっと脹らませてほしい.その可能性と実装能力は十分にある.




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