| 現在、PCの普及率が高まり、紙で管理していたデータを電子的に管理する機会が増えてきている。その際に重要となってくるのは、電子データのバックアップの管理と、安全な保存方法である。だが、安全にデータを管理しようとすると、高価なハードウェアやセキュリティツールを導入しなければならず、大学の研究室や企業のプロジェクトチームなど小規模なグループではそれらを導入することが困難である。また、グループ内でデータを共有しあう場合も、いつ、どこでデータの中身が外部に漏れ出すかわからず、またそうなってしまった場合の責任の所在がはっきりしない問題がでてきてしまう。
そこで今回提案する手法は小規模なグループのPCを、P2Pを用いて連携させることによって低コストで安全にファイルを管理でき、また通信帯域とネットワークに参加している各PCの余剰ディスクスペースを利用した、ファイル保存システムの構築を目指す。本手法ではグループのメンバー内で管理する共有ファイルを効率的に、かつ安全に管理し、第三者に漏れる情報を最大限少なくすることに重きを置いている。
具体的開発項目は以下である。
1.開発計画
安全にファイルを共有し、かつ効率的に保存させるための開発計画を練る。
2.暗号化モジュールの設計
ファイルを共通鍵暗号方式を用いて暗号化し、かつそれを復元するためのデータを公開鍵暗号方式を用いて暗号化するための暗号化モジュールを設計する。
3.ファイル復元モジュールの設計
暗号化したファイルは閾値法を用いて分割され、それらがネットワーク上に保存される手法をとるため、それらを回収・復元させるためのモジュールを作成する。
4.2と3のモジュールの結合
実際に結合させ、分割数と復元数の最適な値を計測する。
5.動作確認とまとめ
実際にP2Pの環境を作り、システムを導入し考察する。
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