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2006年度未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

伊藤 隆朗(筑波大学第三学群情報学類

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 オープンテクノロジーズ



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  初心者を挫折させない、魅力的な3Dライブラリとヴィジュアルシーンエディタ



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

現在、書店には多くのゲームプログラムに関する書籍が並び、以前は高価だった統合開発環境も無料で手に入るようになった。このような恵まれた環境にも関わらず、目標とする市販ゲームのほとんどが3D技術を駆使した高度なもので目標に到達するまでの敷居が高すぎるため、途中で挫折してしまうプログラマーが数多くいる。本提案は、そのような状況を打開すべく以下の二つを開発する。
1.エフェクトを備えた簡単な3Dゲームライブラリ
 高度な数学的知識とプログラミング力を必要とする3Dの敷居を引き下げ、簡単に見栄えのする3Dゲームを作れるライブラリを開発する。
・DirectXを利用し、比較的習得が容易で将来性も高いC#から扱える3Dライブラリ
・シーングラフの導入と高次に抽象化されたオブジェクト機能による数学的知識の排除
・モーションブラー、リアルタイムシャドウ、HDRレンダリングなど魅力的なレンダリング方法とゲームでよく使われるエフェクトを搭載し画面を魅力的に演出
・簡単な衝突判定と数行で初期化・ループ製作が可能な補助機能
2.ヴィジュアルシーンエディタ
 3D空間をイメージし数値に置き換えていくことは難しい。特に初心者はカメラが全く違う方向を向いている等の理由で目的のシーンを描画できないことが多々ある。そこで、モデルデータや画像を読み込み、モデリングソフト風のインターフェイスで3D空間を構築し、ライブラリで読み込める形式とC#のソースコードを出力する支援ツールを開発する。ツール内ではゲーム上で必要になる接触判定の設定も可能にする。ソースコードの出力によって、プログラム特有の柔軟な表現が可能となるだけでなく3Dプログラミングのイメージ作りと学習効果も期待している。
 開発物はWebページでライブラリのソースコード、ドキュメント、3Dモデル等のフリー素材とともに公開し、ゲームプログラマーの増加とフリーゲーム界の3Dゲーム化(ハイクウォリティー化)を目指す。



7.採択理由(担当PMからのコメント)

この種のソフトウェアはたくさんあるはずなのだが,次々と新しい提案が出てくる.その中でキラリと光っていると思わせるのは大変なことだ.伊藤君がよかったのは,オーディションのプレゼンテーションが,すでに部分的に出来上がっているシステムをベースに作成されていたことである (わずか2週間で作成!).それが大きな可能性を感じさせてくれた.3Dゲームのプロフェッショナルの目から見ると,CGとしてまだまだヒヨッコなのだろうが,3Dグラフィックスをちょっとやってみたいという多くの人には嬉しいシステムができそうだ.その点にターゲットを絞っていることも提案を締まったものにしている.
 伊藤君は3Dゲームプログラミングが容易に行なえるようにすることを目標としているが,オーディションでその可能性を示したように,プレゼンテーションツールなど,もっと幅広いところへの活用を考えたほうが普及する可能性が高いかもしれない.




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