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2006年度下期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要


 




1.担当PM

  河野 恭之 PM (奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助教授)




2.採択者氏名

開発代表者

中原淳 (AITIA株式会社取締役 / NTT ICC研究員 )

共同開発者

田中信雄 (AITIA株式会社取締役 )




3.プロジェクト管理組織


  テクノロジーシードインキュベーション株式会社




4.採択金額


  5,100,000




5.テーマ名


 ソーシャル・シティ・ブックマーク: 都市広告を基点としたコミュニティサービス




6.関連Webサイト


  なし




7.申請テーマ概要

ソーシャル・シティ・ブックマークとは、市街地にいるユーザに、都市広告を基点とした簡便な知識・興味の共有を提供するコミュニティサービスである。携帯電話のカメラを用いて街の看板を撮影するだけで、ネット上の関連情報にアクセスすることが可能になる。ユーザは、このサービスを用いて、ふと見かけた面白そうな看板の詳細情報や他の人々評価・噂などを、都市空間に身をおいたまま共有することができる。時間や人間関係の隔たりを超えて、「生きられた都市」を共体験する。ソーシャル・シティ・ブックマークは、都市を対象としたフォークソノミーだ。

本提案は、<情報と空間の隔たり> <実空間での情報操作の難しさ>という問題を対象としている。近年情報化が進み、ネットを検索すれば都市にまつわるさまざまな情報(地図・飲食・イベントなど)を引き出すことができる。ところが、ひとたびPCの前を離れて都市に飛び出すと、そのような情報を簡便に利用することはできない。都市には都市の情報(看板など)があり、ネットにはネットの情報がある。基本的にこれらは隔絶している。

しかしながら、都市には多くの人が集い、莫大な「情報」がやり取りされている。街を歩いた時に友人が指差して賞賛したレストランや、恋人同士の思い出の場所など、都市の物語は一瞬一瞬生まれては、書き留められることなく消えてゆく。都市には人間同士の非常に豊かなやりとりがあり、そこで生まれる情報には、消してしまうには惜しい輝かしい価値がある。

このような問題に対して我々は、都市の風景に特徴的な看板を基点として、知識・興味の共有を可能にするアプローチを取る。ユーザは携帯電話で看板を撮影するだけで、その看板に対応するネット上の情報を閲覧することができる。都市にある看板は、画像的な特徴がはっきりしているので、特殊なアルゴリズムを開発すればパターンマッチングが可能である。GPSなどの付加情報と組み合わせれば、撮影された看板の画像を一意に特定することができるだろう。都市の看板は、それ自体がIDをもった二次元コードのように扱われ、人々の情報をつなぐリンクになる。

ソーシャル・シティ・ブックマークは、「都市」という巨大な本に、都市看板という「しおり」をはさんで、みんなで読み進めるためのシステムである。都市は、さまざまな人々によって書かれ、編集され、読まれてゆくだろう。




8.採択理由

アイディアとしては他にも提案・研究事例があるが,しかし実都市において実動させるならば価値は高い.提案者らにはそのパワーがあると見受けられ採択した.場所・ドメイン依存とならないように一般性を保った開発を行い,かつ実証実験に十分な効果を持つ実動システムとすることがポイントとなる.



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