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・本提案では,遠距離恋愛を支援するシステムを開発する.
携帯電話やテレビ電話,チャットや,メールなどさまざまな通信技術の発達により,昔に比べると遠距離間でもコミュニケーションをとりやすくなった.
しかし遠距離恋愛ならではの問題(相手の不在感や“距離感“,“時間”から生じるコミュニケーション不足)で悩んでいる人たちは多い.
遠距離恋愛中のカップルへの聞き取り調査などの結果,「いつも一緒にいる感覚がほしい」「プライバシーは守られたいが相手の行動は知りたい」などの要望が非常に多かった.すなわち,あたかも一緒にいるような感覚,つまり相手の行動がさりげなくわかり,相手とシンクロしている感覚が,プライバシーが守られる形で提供するインタフェースが求められているといえる.
そこで提案者らは相手の行動や状態をさりげなく知らせることを目的として,遠隔地に置かれた家具,日用品,調度品が同期するシステムSyncDecor(相手の状態がわかる調度品)を提案,試作し,研究室環境での評価実験を行ってきた.
本提案では,評価実験を通して得られた知見をもとにSyncDecorを改良し,遠距離恋愛をさまざまな側面から支援する新しいSyncDecorデバイスを提案,構築する.さらに,SyncDecorデバイスを日常空間で実用的に利用できるレベルまで小型化,およびパッケージ化を行った上で,遠距離恋愛中の提案者自身を被験者として日常生活空間での利用を開始する.そして,提案者自身の利用経験に基づいてシステムを改良しつつ,5組の遠距離恋愛中のカップルの部屋にSyncDecorを設置して日常的に利用してもらい,コミュニケーションの変化を探るとともに,ユーザの利用経験に基づいて,システムをさらにブラッシュアップする.
こうしたプロセスを経て,世界初の「遠距離恋愛支援システム」の実用化を目指す.
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