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・本プロジェクトでは、Webインターフェースを利用して、各地域にどんな方言があるのか、どんな種類の建物があるのか、どんな生物がいるのかなどの分布図を簡単に作成、共有できるプラットフォームを作成する。
たとえば方言であるなら「“手袋を履く”と言うかどうか」で分布図を作ったり、生物であるなら川にメダカがいるかどうかで分布図を作ったりできるようにする。一人の調査データではカバーできる範囲に限界があるが、Web上で複数の人間が協力しあうことによって広範囲の分布図を作ることができる。
また、各地の古い倉の写真がアップロードされていたら、江戸時代の倉の専門家が分類を試みて新しい分布図を作るというように、他の人が入力したデータに基づいて自分の解釈を反映した分布図を作成できるようにする。互いにデータを参照しあうことで、一人のデータを見ているだけではわからかなった新しい知見、学びが生まれてくることが期待できるからだ。
特定分野の専門家向けのシステムがGISソフトウェア上に構築されたり、また一般向けのデータが個人のサイトに載せられていることはこれまで行われてきたが、専門家と一般をむすぶような試みや分布図の情報を総合的に扱おうとする試みは今まで行われてこなかった。
本プロジェクトは、2005年度下期採択未踏プロジェクト「Web上での言語地図共有フレームワークの構築」の成果をもとしたものであるが、新しい機能の開発とともに、普及させて研究者や一般の方に広く使ってもらうことも重視する。これは、作成するシステムが一種のCGM(Consumer Generated Media)なので、情報集積の量がシステムの価値と魅力を決定する面を持つからである。
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