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2006年度下期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要

 


1.担当PM

  並木 美太郎 PM (東京農工大学大学院 共生科学技術研究部 助教授)


2.採択者氏名

開発代表者

村上 直 (高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター 助手 )

共同開発者

なし


3.プロジェクト管理組織


 株式会社メルコホールディングス


4.採択金額


  3,000,000


5.テーマ名


  DBPowder: RDBMS 活用フレームワーク


6.関連Webサイト


  なし


7.申請テーマ概要

 RDBMS は、データを管理・利用するための強力なコンポーネントであり、様々なアプリケーションのバックエンドとして広く利用されている。

 しかし、RDBMS の活用は容易ではない。容易でない背景として、以下の4つがあげられる。

) 適切なリレーショナルスキーマの構築は難しい

) スキーマ内のテーブル連携を手軽に実現できるアプリケーションに乏しい

) RDBMS プログラミングは煩雑である

) 開発後のスキーマの再変更は非常に困難である

 これらの問題点は相互に絡み合っており、そのことが問題点をより複雑にしている。これらの一部を解決するフレームワークは存在するが、全てを解決するフレームワークは存在していない。

 我々は、これらの4つの問題点を解きほぐしRDBMS の有効活用を支援するためのフレームワーク、DBPowder を提案し、実装する。

DBPowder は、リレーショナルスキーマを簡潔に記述するための言語 DBPowder-mdl と、RDBMS活用ソースコードを生成するコードジェネレータ DBPowder-factory を提供する。DBPowder-factory は、DBPowder-mdl が定義したスキーマを活用するウェブアプリケーションのソースコードを生成するとともに、そのスキーマを RDBMS 上に作成する。このウェブアプリケーションは、データの操作・閲覧機能を持ち、複数人で同時に利用できる。また、生成されたソースコードは、プログラマが拡張しやすいように構成されているので、本格的な RDBMS アプリケーションを構築するための土台として利用することができる。

 RDBMSが抱える構造的な問題として、開発後のスキーマ再変更が非常に困難な点が挙げられるが、DBPowder-factory は、スキーマ再変更に伴うソースコードの変更箇所を可能な限り自動修正し、自動修正が危険な箇所についてはプログラマに指し示す。これによって、スキーマの再変更を容易にする。


8.採択理由

 Webアプリでは、DBMSとの連携は重要であり、PHPではSQL文を、Javaではクラスライブラリにより、RDBMSと連携処理を記述する。しかし、スキーマ定義などはコード中に分散し、決して開発効率や保守性が良いものとは言えない。

 本申請は、スキーマ記述言語を定義し、この言語で記述されたプログラムからWebアプリを生成するアプローチを提案しており、Webアプリ開発・保守のスキーマの再変更を簡便化しようという試みは興味深い。DBMSと一貫した体系を提供できれば、実用性も高く、未踏性もあることから採択とする。




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