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RDBMS は、データを管理・利用するための強力なコンポーネントであり、様々なアプリケーションのバックエンドとして広く利用されている。
しかし、RDBMS の活用は容易ではない。容易でない背景として、以下の4つがあげられる。
ア) 適切なリレーショナルスキーマの構築は難しい
イ) スキーマ内のテーブル連携を手軽に実現できるアプリケーションに乏しい
ウ) RDBMS プログラミングは煩雑である
エ) 開発後のスキーマの再変更は非常に困難である
これらの問題点は相互に絡み合っており、そのことが問題点をより複雑にしている。これらの一部を解決するフレームワークは存在するが、全てを解決するフレームワークは存在していない。
我々は、これらの4つの問題点を解きほぐしRDBMS の有効活用を支援するためのフレームワーク、DBPowder を提案し、実装する。
DBPowder は、リレーショナルスキーマを簡潔に記述するための言語 DBPowder-mdl と、RDBMS活用ソースコードを生成するコードジェネレータ DBPowder-factory を提供する。DBPowder-factory
は、DBPowder-mdl が定義したスキーマを活用するウェブアプリケーションのソースコードを生成するとともに、そのスキーマを RDBMS 上に作成する。このウェブアプリケーションは、データの操作・閲覧機能を持ち、複数人で同時に利用できる。また、生成されたソースコードは、プログラマが拡張しやすいように構成されているので、本格的な RDBMS アプリケーションを構築するための土台として利用することができる。
RDBMSが抱える構造的な問題として、開発後のスキーマ再変更が非常に困難な点が挙げられるが、DBPowder-factory は、スキーマ再変更に伴うソースコードの変更箇所を可能な限り自動修正し、自動修正が危険な箇所についてはプログラマに指し示す。これによって、スキーマの再変更を容易にする。
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