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2006年度下期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要


 




1.担当PM

  並木 美太郎 PM (東京農工大学大学院 共生科学技術研究部 助教授)




2.採択者氏名

開発代表者

松原 豊 (名古屋大学大学院 情報科学研究科情報システム学専攻 高田・冨山研究室 )

共同開発者

なし




3.プロジェクト管理組織


  有限会社シーカネット




4.採択金額


  4,500,000




5.テーマ名


  時間保護のための組込みシステム向け階層型リアルタイムOS




6.関連Webサイト


  なし




7.申請テーマ概要

近年,組込みシステムの高性能化・高機能化により,一つのプロセッサに複数のアプリケーションを統合したシステムが増加している.アプリケーションの大規模化により,システムに搭載するアプリケーションを複数のグループやメーカにより,別々に設計・開発・検証することが多い.このようなアプリケーションを従来のリアルタイムOSを搭載したプロセッサ上に混在させると,設計・スケジューリング方針の違いやアプリケーション間に保護機能がないなどの理由から,あるアプリケーションの実行時間の遅れがシステム全体へ波及してしまう.

この問題は,ハードリアルタイム性を要求されるシステムでは致命的となるため,個々のアプリケーションのプロセッサ時間を保護する機能(これを時間保護機能と呼ぶ)が必要となる.時間保護機能により,異なる設計・検証レベルで開発されたアプリケーションを一つのプロセッサ上に容易に統合することが可能となる.

現状では、ハードリアルタイム性を要求されるアプリケーションの実行時間を保護するための時間保護機能に関する研究・開発は少ない.提案者らは,時間保護機能の理論的なスケジューリングアルゴリズムの研究をベースに,昨年度の未踏ソフトウエア事業の支援を受けて,時間保護機能をもつリアルタイムOSを開発した.

提案者らによる時間保護機能に関する基礎的な研究及びリアルタイムOSの開発は,現在も継続しており,今後オープンソースとして公開することを予定している.今回の未踏ソフトウエア事業では,昨年度開発したμITRON仕様準拠の時間保護OSをベースにリアルタイムOSの構造を整理し,機能を容易に追加できるよう構造化を進める.さらに,現在までの研究・開発経験から得られた問題点・改良点を考慮し,時間保護OSの適用範囲の拡大と実用性の向上に重点を置いた機能を追加する.追加する具体的な機能としては,アプリケーション毎に割込み管理するための割込み仮想化機能,非リアルタイムアプリケーションへの対応,OS非対応アプリケーションへの対応,対応APIの追加などを検討している.




8.採択理由

 2005年度上期の開発では、階層型スケジューラにより実時間性の実現をより確かにする枠組みを開発した。本提案では、そのときの方式とスケジューラを、より実用的にするための開発である。実用性に期待できることから、採択とした。



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