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2006年度下期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要


 




1.担当PM

  千葉 滋 (東京工業大学大学院 情報理工学研究科 助教授)




2.採択者氏名

開発代表者

笹田 耕一 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 特任助手 )

共同開発者

なし




3.プロジェクト管理組織


  有限会社シーカネット




4.採択金額


  8,255,000




5.テーマ名


  Ruby用仮想マシンYARVの完成度向上




6.関連Webサイト


  なし




7.申請テーマ概要

提案者は日本発のプログラミング言語Rubyを高速に実行するための処理系であるYARV: Yet Another RubyVMを開発しており、過去の未踏ソフトウェア創造事業の支援を受けてRubyで記述したプログラムがほぼ動作する完成度を実現した。現在、200712月リリースを目指す次期Ruby公式処理系であるRuby 1.9.1に開発した処理系を組み込むことを検討しているが、いくつかの機能、たとえば公式Ruby開発版に新たに組み込まれた機能などが十分に実装できていない。また、実際にプログラム開発を行う際に必要になるいくつかの機能、とくにデバッガやプロファイラのための機能が欠けている。また、すでに10年以上も利用されてきたRuby処理系を説明なく置き換えるのは開発コミュニティに混乱をもたらすため、処理系についての十分なドキュメントが必要である。その他、従来の処理系とくらべ、リフレクション機能などの性能に問題があるため、処理の最適化が必要である。また、実現可能な範囲で高速化の工夫を行う。

 

まとめると、本提案ではYARVに対して以下の作業を行う。

 

Ruby 1.9.1 リリースのための機能整備および追加

・開発支援機能の搭載

・処理系ドキュメントの整備

YARVの性能の向上

 

本提案の最終的な目標は、上記開発を行うことにより、現実にRuby 1.9.1として仮想マシンを用いたRuby処理系をリリースすることである。本開発が成功すれば、現在でも大きな人気を持つRubyが、より一層世界に認められるものへと進化する。




8.採択理由

申請者はこれまで未踏ユースも含め2回、未踏ソフトウェア事業で採択され、今回も申請している Ruby 言語の高速処理系の開発をおこなってきている。今回は、2007 年冬にも予定されているという、本処理系を Ruby 言語の正式処理系に昇格させるための詰めの開発に対する支援の申請である。申請者は2005年上期での2回目の支援の後も地道に開発を継続し、現在では世界的な Ruby のコミュニティにも名前を知られるようになってきていること、本処理系に求められる品質、規模を考えると、3回目の支援も必要であろうと考え、採択が適当と判断した。また申請された計画も、Ruby の開発者コミュニティからのフィードバックをもとに開発する処理系の完成度を改善することになっており妥当であろうと考えた。



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