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従来のクローズな組込みシステムでは、安全性の上で問題となる脅威にさらされる機会が少なかった。しかしながら、近年、車載システムにように人命を左右する組込みシステムにおいても、汎用コンピュータシステムとの統合が必要となり、汎用コンピュータシステムの脅威が組込みシステム側にも大きく影響を及ぼすようになってきている。このような背景から、組込みシステムにもセキュリティを強化する機構を取り入れる必要性が出てきた。特にRTOS(リアルタイムOS)ではまだセキュリティの機構が確立されておらず、対応が求められている。
コンポーネントベースのソフトウェア開発は、機能単位で分解されたソフトウェア部品を組み合わせることで進める。この開発方法によって得られる大きな利点として、既存のコンポーネントの再利用による開発期間の短縮、開発コストの削減が挙げられる。コンポーネントに対して安全性や時間制約、メモリ制約を考慮することで、組込みシステムの開発にも対応することができる。
本プロジェクトでは、組込みシステム向けコンポーネントにセキュリティの機構を追加したフレームワークを構築し、RTOS上でセキュリティを確保することを目的とする。
開発内容としては、セキュリティの分析を行った後、セキュリティの機構を作成する。そして、その機構をコンポーネントに付加したフレームワークを開発する。
本プロジェクトで期待される効果としては、RTOS上でセキュリティを確保できるようになること、システムの検証がしやすくなること、コンポーネントを安全に再利用できるようになることなどが挙げられる。
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