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・トランスデューサとは、ある物理媒体に伝わる信号を他の物理媒体へ伝える装置のことで、一般には音響信号/電気信号間の変換作用を持つスピーカー及びマイクのことを指します。
より広くはトランジスタや真空管などの増幅器や、トランスなどのインピーダンス変換器も間接的に信号を伝えていることからトランスデューサの仲間と考えることもできるでしょう。
トランスデューサは歴史的に「効率良く、正確に」信号を変換することが求められてきました。変換・増幅・インピーダンス変換など、信号そのものが持つ性質を変えずに媒体だけを変える目的を持っている装置ですから、当然といえば当然です。
しかし、「効率良く、正確に」というのはあくまで理想でして、実際の装置は振幅や周波数、位相、時間など様々な歪みを有しており、少なからず「味付け」の副作用を発生させます。
この「味付け」は工業的にはマイナス要素ですが、しかし音楽家やオーディオ愛好家の中には、むしろ好都合な現象として歓迎する人たちもいます。
あえて歪みの多い真空管アンプを使ってリスニングしたり、年代物のマイクやスピーカーを物色するのは、「味付け」を前提としてより心地いい音を追求する試みといえます。
今回の提案では入力されたオーディオ信号の振幅に基づいて電荷を変えた粒子をノズルから噴射し、別の位置に設置されたセンサーにて粒子の電荷と距離を元に算出された検出値を出力信号とすることを特徴とした物理モデルを実装し、どのような「味付け」作用が得られるのかを検証し、オーディオ加工方法としての新しいアイデアの獲得を目指します。
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