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近年、遺伝子に基づいたオーダーメード医療の実現が期待されているが、その基盤となるデータの信頼性は根本的に重要な問題である。例えば癌患者と健康な人で遺伝子発現がどのように異なるかをマイクロアレー技術を用いて解析し、癌患者特異的に働く遺伝子群を突き止めることによって、体質に応じた安全な抗癌剤の発見や最適な投薬計画、早期癌リスク診断システムの開発等が期待されている。しかし、その基盤となる遺伝子発現データは測定精度等の問題があり、現状ではデータの信頼性を客観的に評価する基準は確立されていないのが実情である。またノイズデータを除去(補正)する方法も一般的な指針はなく経験則やアドホックなルールによってなされている。
本プロジェクトでは、蓄積された過去のデータの統計解析に基づき発現解析データの客観的評価指標を構築し、精度の低いデータを除去(補正)し、解析の量と質のトレードオフを定量的に考慮した最適なフィルタリングパラメータを推定する方法を提案し、実用的なクオリティ解析プログラムを開発する。このプログラムはインターネット上に公開しWEBデータベースに統合可能なものとする予定である。本研究開発の成果が基盤となり世界中の遺伝子解析データが標準化され、結果として病気や健康の問題で苦しむ多くの方々に希望を与えるものになれば幸いだと考えている。
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